2019年2月8日金曜日

ついでに海岸をドライブ

 ネギが切れたので、道の駅よつくら港へ買いに行ったついでに、海岸道路をドライブする。日曜日(2月3日)、平・藤間沼に半分つかっていた乗用車はもう引き揚げられているはずだ。それを確かめたい気持ちがあった。
 四倉~藤間の新舞子海岸は、大津波の後遺症で黒松の密林が疎林に変わった。陸側に道路に沿って藤間沼がのびる。乗用車のフロントガラスから上が見えていたくらいだから、水深は1メートル前後か。

 さすがに沼から車は消えていた。赤黒い頭と白っぽい胴、黒い尾の水鳥が1羽、静かに泳ぎ回っていた。冬鳥のホシハジロ(雄)らしかった。

道端に沼へ食い込むように膨らんだスペースがある。若い黒松が十数本並んで植えられたが、あらかたは立ち枯れている。その木を利用して、「福島県警 立入禁止」の黄テープが張られていた。

 車がどこから沼へダイビングしたかはわからない。黄テープが張られている場所からだろうと推測するだけだが、引き揚げた場所は、テープをからめた立ち枯れ松が倒れていた(前から倒れていたかもしれないが)のでわかる=写真。左側の岸辺に一つだけ車輪の跡があった。

 なんにせよ、沼は前の沼に戻った。それを確かめたあと、近くにある直売所へ寄った。

 午後も遅い時間である。直売所の野菜は少ししかなかった。一本太ネギと、それよりは細いネギがあった。細いネギは「西田ネギ」だという。「西田は地名?」「地名ではなく、品種名」。初耳だ。このネギを買いながら、「太ネギは硬いんじゃないの?」というと、「ラーメン屋さんには好まれる。くずネギがあるから、あげる」。喜んでちょうだいした。

くずネギといっても、白根が割れて、見た目が悪いだけだ。夜、これを切って焼いてもらい、晩酌のつまみにした。

 焼けば白根部分は甘く、やわらかくなる。緑の葉の内部にはしかし、ヌルヌルがほとんどない。私は、白根も葉も食べたい人間なので、好みからいうと、郡山の「阿久津曲がりネギ」、それと近縁と思われる「三春ネギ」に軍配を上げる。それをまた確認した。にしても、「西田ネギ」って? まだまだ知らないネギがある。

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