きのう(7月23日)は雲が多めだった。それでも室温は30度を超えた。少し気温が下がった夕方、庭のカキの木の下でセミの抜け殻探しをした。
木の根元にミョウガの葉が茂っている。その先端に一つ、二つ、三つ。見上げれば、カエデの葉裏にも一つ。
かがんで抜け殻を採っていると、地面の至る所に穴が開いているのが目に入った。地中で長い間暮らしていたセミの幼虫が地上にはい出た跡だ。穴の直径は1.5センチというところだろうか。
おととい(7月22日)は、庭のカキの木でツクツクボウシが鳴いた=写真上1。例年だと、6月下旬にニイニイゼミがささやき、やがてアブラゼミとミンミンゼミが歌い、8月中旬になってツクツクボウシが鳴きだすのだが、今年(2021年)はミンミンを抜いてツクツクが3週間以上も早く鳴き出した。(きょう24日昼過ぎ、庭から初めて「ミンミン、ミンミン」の力強い鳴き声が)
ニイニイの初鳴きを聞いたのは6月22日。日中、ウグイスがどこからか現れて、遠慮がちに歌い出したと思ったら、夕方、カキの木の方から「ジージージージー」というかすかな声が聞こえた。
それに刺激されて、1カ月ほど前にこんなことを書いた。わが家に隣接する東と南、計4軒の家は庭に木が植わってある。4軒まとめるとちょっとしたグリーンスポットになる。ウグイスはもともと山野の鳥だ。このグリーンスポットは、大陸(山野)から離れた海上の孤島のようなものだろう。そこへほかの島(大きな家の庭)を伝ってウグイスが漂着した? そのとおりになった。
このウグイスはさえずりに特徴がある。「ホーホケキョ」ではなく、「ホーホケベキョ」と歌う。それで、すっかり定着したことがわかる。
脱線ついでにもう一つ。毎日、朝といわず夕方といわず、ハシブトガラスがわが家の庭にある電柱や、隣の駐車場に設けられたケータイのアンテナに止まって、「カッカッカッカッ」とやる。たまに「カアア、カアア」と応じる仲間がいる。
家の前にごみ集積所がある。カラスの言葉がわかれば、生ごみを食い散らかされないよう、先手を打つことができるのではないか。
カラス研究の第一人者、杉田昭栄・宇都宮大学名誉教授が3年前に『カラス学のすすめ』(緑書房)を出し、今度また、同じ出版社から『もっとディープに!カラス学』を出した。どちらも図書館にある。続編の方はずっと「貸出中」だった。先日、チェックしたら、返却されていた。すぐ図書館へ出かけて2冊とも借りた。
ごみをめぐる人間とカラスの闘いに負けるわけにはいかない、そのためにも早く新しい知識に触れたい――そんな思いで読み始めた。
セミの話に戻る。南に面した茶の間で在宅ワークをやっていると、夏は庭の照り返しが加わって蒸し風呂状態になる。セミの鳴き声がこれに追い打ちをかける。一番こたえるのがアブラゼミの「ジリジリジリ」だ。
わが家にはエアコンがない。戸と窓を全部開け放って、扇風機をかけている。夜になっても熱気は去らない。茶の間と庭が一体化しているから、明かりに誘われて虫がやって来る。先週の金曜日(7月16日)には、アブラゼミが飛び込んできた=写真上2。わが家ではいながらにしてセミ捕りができる。
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