その復旧と改良工事(河川敷の立木伐採と土砂除去)が小川~平の夏井川筋、好間~平の好間川筋などで進められている。
私は、今の家(平中神谷)に移り住んで、地域の南端を流れる夏井川がふるさとの山(大滝根山)の南東面から発していることを知って、川への思いが変わった。夏井川は単に地域を流れている川ではなく、「ふるさとから流れてくる川」になった。
以来、夏井川を見ると最上流の田村市、日曜日に出かける中流の夏井川渓谷を思い浮かべるクセがついた。
おととしの水害は、夏井川を見続けてきた人間にはショックだった。その後の改良復旧事業もまた、これまで見たことのない規模で展開されている。
堤防を通ると、「除草中」とか「堆積した土砂を除去しています」「立入禁止」といった看板が目に入る。
最下流部でも工事が本格化してきた。先日、サイクリングロードの通行止め(7月15日~12月下旬)を知らせる回覧チラシが入った=写真上1。それで初めて、最下流部でどんな工事が行われているのかを知った。
平の市街地から河口へと、夏井川の堤防と河川敷を利用したサイクリンゴロードが整備されている。何年も前の話だが、知人から譲り受けた“ママチャリ”で、河口までサイクリングロードを往復したことがある。ヨシ原が広がり、水鳥が生息する水辺環境を肌で感じることができた。
通行止めになる区間は専称寺のある平山崎地内から河口までの、両岸のサイクリングロードだ。私は車でよく左岸堤防を通る。六十枚橋までの上流部ではあらかた、河川敷の立木伐採が終わり、除草が行われた。これから堆積土砂の除去が本格化するのだろう。
サイクリングロードは近所の住民の散歩コースでもある。今でも「立入禁止」の看板はあるが、重機が動いていないときにはウオーキングをしている人をよく見かける。サイクリングだけでなく散歩も中止を、というのが回覧の趣旨らしい。
ドクターストップがかかる前は、私もサイクリングロードを散歩コースにしていた。頭上をチョウゲンボウが旋回し、ミサゴが川に着水したと思ったら、大きな魚を捕まえて舞い上がることもあった。自然は毎日違った表情を見せる。
そうそう、日曜日(7月11日)に右岸の堤防を通ったら、六十枚橋の上流で雄のキジ=写真上2=が2羽、10メートルほどの至近距離で“対峙”していた。以前、左岸でも100メートルほど離れて向き合う雄2羽を見た。
2羽を同時に撮るのはできなかったが、これも立木が伐採され、草が刈り払われた結果の珍事、いやキジにとっては災難か。
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