2021年7月10日土曜日

祝日変更

         
 月に1回、正確には4週間(28日)に1回、かかりつけ医院へ薬をもらいに行く。次回はざっと2週間後(7月第4週)だ。

 先日、医院から電話がかかってきた。「7月22・23日は祝日なので、お休みになります」。そうだった、東京オリンピックのために祝日が変更になったのだ。 

今年(2021年)だけの特別措置で、去年12月の法改正で決まった。開会式前日の22日は「海の日」、開会式当日の23日は「スポーツの日」。日曜日まで4連休になる。本来の「海の日」(7月第3月曜日)は平日に替わる。同じく10月第2月曜日も平日になる。

カレンダーは法改正の前に印刷・配布された。こういうところにも国の迷走ぶりがあらわれている。赤色の19日に×を入れて黒く書き加え、22・23日を赤丸で囲んだ=写真。

とはいえ、オリンピックの高揚感はまるでない。年のせいもある。コロナ禍の真っただ中だということもある。「アンダーコントロール」の一言から、オリンピックをブリューゲルの「バブルの塔」、いや「バベルの塔」と重ねて見るようになったことも大きい。

問題はオリンピックより薬だ。もらいに行く日をいつにするか。21日なら午後(火・水の午前中は予約者によるワクチン接種のみ)、24日なら土曜半ドンなので午前しかない。あるいは、余裕をもって19日? ま、いつでもいいので、気分次第で決める。

かかりつけ医院からの電話で初めて、オリンピックが近いことを知ったくらいだから、東京とその周辺では「無観客」、福島などは「有観客」と聞いても驚かない。結局はテレビ放映権のための開催、ということなのだろう。

同じテレビでも、最近は昭和39(1964)年の東京オリンピックとその前5年間のことをよく振り返る。

前のオリンピックのときは、15歳だった。高専1年生で、学校の談話室?でテレビを見た。テレビは昭和30年代後半になると、地方でも家々に備えられるようになった。アベベが優勝し、最後のトラックで円谷幸吉がヒートリーに抜かれて3位に終わったマラソンが、今も鮮やかに思い出される。

前に、いわき地方にテレビが普及した昭和30年代のことを、いわき民報などを資料にして調べたことがある。

テレビで人気が沸騰したドラマに「月光仮面」がある。それが、昭和34(1959)年夏、地域新聞「夕刊ふくしま」に連載された。

図書館が明治~昭和の地域新聞をデジタル化したので、今は家にいながら昔の新聞を読むことができる。いわきの「月光仮面」を最近、数日かけて読み通した。7月17日にいわき地域学會の市民講座が開かれる。そこでいわきの「月光仮面」について話す。

総合図書館では今、地域資料展示コーナーで令和3年度の前期常設展「地元紙からみる1964年東京オリンピック・パラリンピック」を開いている。

オリンピック関係の情報はそちらを参考にしてもらい、私としてはいわきにゆかりのある川内康範が月光仮面を書いた理由などを紹介する。去年(2020年)、川内康範生誕100年を踏まえて渾身のルポを書いた毎日新聞隈元浩彦さんの記事も参考にしながら。川内のいわきでの文学活動にも触れる。

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