2019年12月10日火曜日

ハクチョウが飛び交う里

 このごろ、午後に街へ出かけることが多くなった。帰りは午後3~4時。夏井川の堤防を利用する。この時間帯、新川が合流する平・塩地内に続々とハクチョウが戻って来る。普通のカメラで何度か着水シーンを撮った。その1枚がこれ=写真。
なぜこの時間にハクチョウが戻って来るのか。堤防のそばに住む“白鳥おばさん”がえさをやるからだ。

きのう(12月9日)は午後4時ちょうどにそばを通った。“白鳥おばさん”が、えさの入ったバケツを手にして岸辺へ行くところだった。ハクチョウの数はざっと150羽、いや200羽か。早くも岸に上がっているハクチョウがいた。

“白鳥おばさん”を知ったのは5年前の2014年元日。返信を兼ねて年賀はがきを書き、午後3時前、いわき郵便局へ投函しようと、ウオッチングを兼ねて堤防を利用したとき、ハクチョウにえさ(くず米)をやるおばさんに出会った。

 “白鳥おばさん”が岸辺に着いたとたん、ハクチョウたちの動きがあわただしくなった。おばさんに近寄る、あわてて飛んでくる――。えさやりを終えたあと、おばさんに少し話を聴いた。「日中はどっかに行ってるみたいね。そろってからえさをやるようにしてんの」。きのうはそれが4時ちょうどだったのだろう。

「どっかに行ってる」先の一つを確かめたことがある。塩の夏井川から北東の方角、4キロ前後離れた四倉・長友の田んぼにいた。

いわきへの飛来と台風19号の襲来が重なった今年10月後半から11月初めには、増水した夏井川を避けて神谷公民館前の田んぼなどで羽を休めていた。夏井川の水量が減り、中洲が見られるようになった今は、いつものように新川との合流点で羽を休めている。しかし、日中はやはりどこかへ出かけている。

どこかへ行く時間は、主に朝の7~8時台。朝ご飯を食べていたり、テレビを見ていたりしているときに、「コー、コー」と鳴きながら、わが家の上空を通り過ぎる。午後3~4時にも、同じように鳴きながら帰ってくる。塩と長友を結ぶ線上にわが中神谷の里がある。

夏井川のメーンの越冬地は平・平窪地区だが、同地区は台風で堤防が損壊し、広い範囲で床上浸水被害に見舞われた。ハクチョウたちはそうした状況とは関係なく、羽を休めているのだろうか。それとも異変を察知して、塩地内と上流の小川・三島地内に分散しているのだろうか。

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