2019年12月11日水曜日

台風19号㊳広報「すいどういわき」

 きのう(12月10日)は師走2回目の回覧文書配布日。いわき市水道局の広報「すいどういわき」を、隣組ごとに世帯数分だけ数えて袋に詰め、ほかの回覧文書と合わせて行政区の役員さんに届けた。
  あとで添付文書を読んだら、次回「12月20日付」の配布文書だった。「12月10日付文書はありません」という連絡は来ていたかどうか。月3回のルーチンだから、10日の前に届けば、文書も読ます、考えもせずに10日付文書として“誤配”してしまう。

別に早くても差し支えない情報だから、問題はあるまい――と、開き直ったついでに「すいどういわき」を読んでみる。

同紙は3、5、8、12月の年4回発行される。つまり、季刊。その合間の10月12日に台風19号が襲来し、主に夏井川流域で床上浸水が相次いだ。同時に、平・平窪にある平浄水場が水没し、約4万5400戸が断水した。

12月発行の第76号では、冒頭でこの浄水場の被災状況とおわび、復旧までの経過を報告し=写真上1、福島県内外から応援に駆け付けた水道事業体を紹介して感謝している。水道料金の減免についても伝えている。

平浄水場の水を飲んでいるので、10日ほど断水した。広報紙によると、夏井川の決壊などで同浄水場の電気設備・ポンプ室・ろ過池・沈殿池の付帯設備などが浸水して、浄水場の運転が止まった。断水地区は平、四倉、小川、久之浜・大久と広範囲に及んだ。

その復旧のために、水道局と協力企業が一体となって設備の洗浄・乾燥、機器の点検・試験を繰り返した。併せて、電気設備の改造、故障部品の交換などを進めた結果、1週間後の10月19日に受電が可能になった。翌日実施した通電試験でも異常がなかったために、同22日から断水地区への通水作業に入った、というわけだ。
この間、東北・関東・中部から37の水道事業体などが応援に駆け付けた。水害発生から1週間後の10月20日、街へ出かけて信号待ちをしていたら、埼玉県草加市の給水車とすれ違った=写真上2。こういうときにはやはり、頭が下がる。

さてさて、素朴な疑問がひとつ。前にも書いたことだが、いわきの上水道は北部・平浄水場、南部・山玉浄水場が基幹施設として建設され、それで市内上水道のネットワークが完成し、南部・北部どちらかで事故がおきても、融通がきくようになっている、と思っていたのだが……。

そもそも台風の影響で濁流が続いたために飲み水が増産できなかった、ということをあとで聞いた。川の水を利用するので、濁りがひどいうちは浄水が難しい――そんなジレンマもあったらしい。

今回の回覧では、台風とその後の豪雨で被災した市民の税減免につての文書も配った。前回1日付では「皆さんのお力が必要です/求む 災害ボランティア」の文書も配った。まだまだ後片付けの進んでいない家屋がある。

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