2019年12月6日金曜日

広域農道の跨線(道)橋

夏井川渓谷へ入る手前、平野部から少し高くなった小川・高崎地内で広域農道の橋づくりが行われている。
毎週日曜日、渓谷にある隠居へ出かける。県道小野四倉線をまたいで行われている建設現場を通る。先日、道路沿いに空撮を利用した看板(橋の完成予想図)が立った=写真上1。散歩中の近所のおばさんに「こんな橋ができるんですね」というと、うなずいていた。山側では橋脚が立ち上がってきた。

完成予想図は、同地で工事が始まって以来、ここに橋が架かって、ここでカーブしならが県道とつながって、と読んでいた通りのかたちになっていた。

看板は下部が山側、上部が川側だ。下部にJRの磐越東線が走る。その上、集落と水田の間に県道が通る。山から伸びた広域農道は磐東線と県道をまたぎ、夏井川に沿って右(上流)へカーブして、県道と結合している。跨線(道)橋だ。

去年(2018年)夏、上流側の田んぼに土砂が運び込まれた。そのうち、「新しい農道を造っています」「【復興】広域農道整備3003工事」といった看板が立った。「新しい橋を造っています」という看板もあとから加わった。

「広域農道」には記憶があった。私が市役所担当の記者をしていたころ(ずいぶん昔のことだ)、市議会でときどき取り上げられていた。

高崎に近い二ツ箭山中に、四倉の上岡地区から始まり、小川の福岡地区で終わる“天空のハイウエー”がある。四倉側にある「上岡トンネル」は、2003年10月には竣工したが、通行はできなかった。小川側も、高崎近くで尻切れトンボになっていた。

未完成部分の工事が震災復興の名目で動き出した。終点部の高崎地内と連動して、四倉側でも工事が“再開”されたのだろう。月遅れ盆を過ぎたころ、若い知人から、上岡トンネルが通れるようになったと教えられた。それに刺激されて、9月に入ってすぐ、初めてトンネルを通った。その先の印象を含めて、前に書いたいくつかの文章を組み合わせて引用する。

――ゆっくりトンネルの中に入る。少し左へカーブした先に明かりが見える。そう長いトンネルではない。

 その先は、こちらも、これが農道かと疑いたくなるような“天空のハイウエー”だった。右手下方に小集落が見える。橋を渡る。道路はゆるやかにカーブし、アップダウンしながら高度を下げる。どこまで行くのか、どこへ出るのかと思っていたら、平地に下りて小さい川を越え、県道八茎四倉線に合流した。

起点は四倉・玉山だ。四倉町と小川町の丘陵を結ぶ「福島県広域農道」の全ルート約10キロがやっと頭に入った。

隠居のある渓谷から見ると、牛小川(渓谷)~高崎~二ツ箭山~玉山(四倉)~わが生活圏と、山道だけで一本の線を結ぶことができる。現在は、江田と国道399号を結ぶ母成(ぼなり)林道が天空のハイウエーへの近道だ。日曜日夕方、牛小川からこのルートでいつもの魚屋さんへ刺し身を買いに直行したら……。地図上の距離は長いが、時間は短縮できた――。
母成林道を何回か利用しているうちに、台風19号が襲来した。途中で路肩が崩れたらしく、林道は通行止めになった=写真上2。しばらくはこれまで通り、山すそを経由するルートで渓谷へ入るしかない。

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