2019年12月22日日曜日

道の駅の「ほっき飯」

きょう(12月22日)は冬至。一番昼が短い日だが、どうもピンとこない。白菜を甕(かめ)に漬けて上がった水には、はやばやと白い産膜酵母が張る。酸味も強くなる。カミサンは酸味の強い古漬けが好きだという。ピンとこない理由はこれ、暖冬気味で推移して寒さが実感しにくいからだろう。
この冬最初の白菜漬けは南向きの台所でつくった。あまりにも早く産膜酵母が張ったので、2回目は北側の階段下に甕を移した。それでもすぐ白い膜が張った。

 白菜は甕の大きさに合わせて、小なら3玉、中なら2玉を6~8つ割りにして漬ける。2回目の白菜漬けが間もなく終わる。

きのう朝、道の駅よつくら港へ白菜を買いに行った。でかナメコもネギもと、買うものを頭のなかで確かめていたら、声がかかった。「ネギは買わないで、余ってるから」。道の駅へ行くたびにネギを買う。それで買って来た赤ネギがまだ残っている。

 道の駅といっても、地元の人間には近くのスーパーとなんら変わらない。小規模生産者にとっては委託販売ができる、しゃれた直売所だ。チェーン展開のスーパーには売っていない赤ネギや松川浦の海苔(のり)などが並ぶ。そうしたローカル色が好きで、ときどき出かける。

 このごろは、昼食用に「ほっき飯」=写真=や「いなり」も買う。ほっき飯は、ホッキ貝の具がたくさん入っている。なかなかいける。きのうは朝9時の開店時間から30分ほど遅れて着いた。「おこわ」はあったが、ほっき飯はまだ棚に並んでいなかった。おこわ200円、いなり230円。これだけで、カミサンは昼食の用意をしないで済む。

 わが家から四倉港まではおよそ7キロ。ふだんは車で5~10分圏内のマルトやヨーカドーで買い物をしている。たまにドライブを兼ねて道の駅へ行きたくなる。山里の直売所巡りも、半分はドライブが目的といっていい。

 ついでの買い物もある。きのうは道の駅の屋内通路でおばあさんが漬物を直売していた。勧めるままにたくわんを試食した。買わないわけにはいかなくなった。一袋100円だという。震災前は原木シイタケを売っていたと、同駅のフェイスブックにあった。原発事故でシイタケから漬物に切り替えるしかなかったわけだ。ここにも怒りや悲しみを胸に秘めて暮らす人がいる。

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