2020年4月12日日曜日

カモシカ目撃情報

 3週間前の3月22日、夏井川渓谷の県道小野四倉線でニホンカモシカに遭遇した。場所は夏井川第一発電所への進入導路がある上小川字竹ノ渡戸(わたど)地内、時間は午後4時前。渓谷の隠居からの帰り、落石を防ぐロックシェッドを過ぎた先のカーブに、1頭がのっそりと立っていた。
それをブログに書いた。すると、上小川字椚平の山中に住む友人から、これまた友人である夫が4月5日午前11時ごろ、畑のわきの柿の木付近でカモシカを見た――という情報が、フェイスブックを介して寄せられた。さらにおととい(4月10日)、4月8日にロックシェッド付近でカモシカと遭遇した人がいる――と、やはりフェイスブックを介して知人から情報が届いた。

椚平の友人は1年前の4月下旬の朝、平の職場へ通勤途中、ロックシェッドの手前でうろうろしているカモシカを目撃した。5月にも自宅の裏山で遭遇している。

ロックシェッド付近と、椚平と――。今のところ夏井川渓谷のカモシカ目撃情報は場所が限られている。今年(2020年)は3週間ばかりの間に3件と、結構な頻度でカモシカが人の前に現れた。

グーグルアースでカモシカの行動圏の一部と思われる範囲を切り取ってみた=写真。2本の白い線はV字谷を貫く県道小野四倉線とJR磐越東線。この二つの線の右側上端近くに椚平の友人の家、両方が交差する下端近くに県道から分かれて発電所へ下りる竹ノ渡戸のカーブがある。この間の距離は直線でおよそ3.5キロ。青い字で表示された江田駅のちょっと上、道路から斜め右に向かって切れ込みができているところは背戸峨廊(セドガロ=江田川)。

前にこんなことを書いた。大きくは夏井川の支流・江田川=背戸峨廊あたりから南方の険しい山々がカモシカの生息エリア? 目撃された場所からして、ロックシェッドの近辺にカモシカの“けもの道”があるかもしれない――。

 どころか、行動範囲はもっと広くて、軽く背戸峨廊を渡って椚平にまで伸びているようだ。もう棲みついているとみてもいいのではないか。知人は「県道にカモシカ注意」の看板を立てた方がいい、という。

カモシカは国の特別天然記念物。阿武隈高地では見かけなかったが、生息数が増えて低地にも出没するようになったと、ウイキペディアにある。その実例だろう。

きょうはこれから渓谷の隠居へ行って土いじりをする。移動中は助手席のカミサンがカメラを持つ。渓谷に入ったら、カモシカを想定してシャッターをスポーツモード(連写ができる)にしよう。

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