路線名では、主に県道小野四倉線、国道288号・399号、県道小野富岡線・上川内川前線、広域基幹林道上高部線(通称・スーパー林道)だ。時計回りに分水嶺(阿武隈高地)をちょっと越えて、またすぐ戻って来た、といえばイメージしやすいか。
半年前の台風19号の爪痕はどうなっているか、チェックしながら車を走らせた。小野町までは年末に確認している。磐越東線の川前・砂押踏切近く、夏井川に架かる“農道橋” は流木で橋げたがずれ、通行不能になっていた。きのう見たら、流木は除去され、橋げたも修繕されていたが、県道からの進入路にはロープが張られたままだ。
小野町の先、田村市滝根・大越・船引・常葉町まで、そして同市都路町・川内村・いわき市川前町まで、大きくは夏井川、阿武隈川、木戸川の支流のまた支流といった小河川で、川岸がえぐられたり、田んぼに砂が堆積したりしているところがあった=写真上1(川内)。
小白井川(木戸川支流)に架かる川内の“農道橋”は川前のそれと同じく修復されていた。こちらはロープもなにもなかったから、再開通したのだろう。
いわきの夏井川流域から川内村へ向かうルートは、大きく三つ。下流から国道399号(山岳道路でアップダウンがすごい)、スーパー林道(尾根筋を行くが、アップダウンは399号に比べれば緩やか)、県道上川内川前線(鹿又川沿いで一番なだらか)で、県道は鹿又川渓谷で通行止めのままだ。
3月初め、友人の葬儀で川内へ行ったときには、反時計回りに四倉~常磐道~県道小野富岡線を利用した。
先日、牛小川で寄り合いがあり、スーパー林道は通れると聞いていたので、帰りのルートに選んだ。もしかしてイノシシが、カモシカが路上を歩いていないか、という期待もあった。
台風19号に限らないが、復旧工事は被害の大きな人口集中地域から、となれば、周縁の小さな被害は後回しにされる。夏井川渓谷の江田と山を越えて国道399号の横川を結ぶ母成(ぼなり)林道も、台風以来、通行止めのままだ。
渓谷を抜けたあたり、東北電力夏井川第三発電所の付近で跨道(線)橋と、県道を結ぶ道路の建設工事が行われている=写真上2。県道とJR磐越東線をまたいで橋が架かり、二ツ箭山腹を縫って四倉町玉山へ抜ける広域農道だ。
この工事が完成し、広域農道が全線開通されれば、わが家と夏井川渓谷の隠居を最短で結ぶ。ときどき、母成林道経由で二ツ箭山腹の広域農道を利用してきた。林道の復旧、広域農道の全通が待たれる。
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