2020年4月7日火曜日

よみがえる震災後の日々

 地元区長協議会の総会と新年度最初の打ち合わせがきのう(4月6日)、公民館で開かれた。この日は午前、小学校の入学式に来賓として出席し、午後は場所を移して民生児童委員との顔合わせが行われるはずだった。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、入学式は来賓なしで行われ、民生児童委員との顔合わせは中止になった。8人の区長の打ち合わせも、座卓を一つ増やして間隔をあけて行われた。

当面の行事としては、6月末までに地区対抗球技大会、公民館の清掃奉仕、忠魂碑の清掃・慰霊祭などが予定されている。しかし、コロナ問題の見通しが立たないことから、実施・中止(延期)の判断がつかない状況にある。忠魂碑の清掃・慰霊祭は区長8人だけで行事が完結するので、例年通り実施することが決まった。

きょうは首相が「緊急事態宣言」を出す。対象地域は東京など首都圏4都県、大阪・兵庫2府県と福岡県、期間は1カ月ほどだという。それ以外の地方都市にも、宣言の影響は広がる。

区長協議会で打ち合わせをしながら、9年前の原発震災後の日々を思い出していた。放射性物質への恐怖・不安が広がっていた。地区対抗球技大会は中止された。

夏井川渓谷のアカヤシオは、4月中旬に入ると、右岸の斜面をピンクの花で彩った。行楽客はゼロ、3・11に続く4・11(翌日も)の巨大余震のあと、隠居の庭から「独り花見」をした。同じころ、平地でもソメイヨシノが満開になった。やはり、花見どころではなかった。

春の到来が早かった今年(2020年)、平地のヤマザクラは、早くも満開になった。夏井川の堤防を行くと、対岸の専称寺から続く尾根がピンク色に染まっている=写真。「密閉・密集・密接」を避けるという意味では、遠くから、あるいは車中から花見をする――その程度で我慢するしかない。

この9年の間に大地震、大津波、原発事故を経験し、去年は台風19号に襲われた。そこへ今度は新型コロナウイルスが世界を震撼させている。国・都などが強調しているのは、「外出するな」の一点だ。所属する団体の事業をどうするか、悩ましい日々が続く。

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