2020年4月24日金曜日

春の野の味

 夏井川渓谷の隠居の庭に、今年(2020年)もアミガサタケが発生した。日曜日(4月19日)、シダレザクラの樹下に出ているのを、今季初めて収穫した。
 アミガサタケは群生する。出始めたら次々に現れる。隠居へ行くのは毎週日曜日。そのルーチンにとらわれていては成熟しすぎてしまうかもしれない。週半ばのおととい(4月22日)、出かけた。散らばって生えていた。5個を収穫し=写真上1、出始めたばかりの1個をそのまま残した。それから少し、土いじりをした。

 隠居へ行く途中、ホームセンターへ寄ってキュウリのポット苗を三つ買った。アミガサタケが出ていなくても、キュウリの苗を植える仕事がある、空振りにはならない、と自分に言い聞かせて。

 日曜日にキュウリ苗を植え付けるうねをつくった。土をほぐして肥料を施し、土をかぶせて目印の石を置いた。その石をよけて苗を植え、たっぷり水をやる。

晴れて日差しが強いときに植え付けると、太陽光線を浴びて、活着しない苗の葉がしおれる。それをカバーずるには水、水、水しかない。砂漠生まれのネギと違って、南方系のキュウリには水分が欠かせない。

それがすむと、辛み大根のつぼみを収穫し、植え付けたばかりのネギ苗をチェックした。日曜日にはまだ形成されていなかった花芽が伸びている。結局、植え付けたネギ苗のほとんどに花芽が形成された。それを摘む。そうしないと、秋に太くてやわらかいネギにならない。
晩酌用の食材がそろった=写真上2。夜、辛み大根の花芽は、つくっておいたさんしょう味噌をからめて食べた。舌先がほのかにヒリヒリする。さわやかな辛みだ。この食べ方は今年初めて試した。OKだ。

アミガサタケはまず、月曜日の晩(日曜日はカツオの刺し身だったので、一日おいた)、ゆでたあと、二つに割いて素揚げにしてもらった。塩を振って食べた。コリコリ、シコシコと、歯ざわりはいいのだが、どうも淡泊すぎる。おとといは野菜いため、きのうは朝の味噌汁に加えてもらった。オリーブオイルで炒めたアミガサタケは、味がしみてうまかった。味噌汁はイマイチだった。やはり炒めるのが一番と知る。

春の野の味はそこらへんに転がっている。接触自粛を守りながらの野歩き(散歩)は気晴らしになる。それぞれがそれぞれの生活の場で楽しみを見つければいい。

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