2020年11月17日火曜日

青い首環のハクチョウを探して!

きのう(11月16日)の拙ブログで、カミサンが空を飛ぶハクチョウの一群を写真に撮った、なかに青い首環(くびわ)をしているのがいた――と書いた。首環は緑色なら日本、赤色ならロシア。「青色は? どなたかご教示を」。最後にそう記した。

するとすぐ、旧知の日本野鳥の会いわき支部長氏が動いてくれた。鳥類の標識調査は、山階鳥類研究所が環境省から委託されて実施している。そこへ問い合わせた。

答えが“異常事態”を告げている。①オオハクチョウならモンゴル、コハクチョウならアラスカで青色の首環を使用する②(支部長氏が送った画像を見て)これほどの長さの首環は、ほかの色でも見たことがない③なんらかの事故で首に青色の筒がはまってしまったのかもしれない④今後、どこかでこの個体に遭遇したら、近距離での写真を見せてほしい――。

きのうのブログでは、10年前の平成22(2010)年2月、家の近場の平・塩~中神谷地内の夏井川で緑色の首環を付けたコハクチョウがいたことも書いた。「白鳥おじさん」に教えられて写真を撮った。その個体の首環と足環がどういうものかを知ってもらうために、当時の写真をアップする。首環にも足環にも文字が記されている(首環には発信機が付いていた)=写真。

きのうも書いたが、この個体は同21(2009)年10月、北海道・網走のクッチャロ湖で「169Y」の首環・足環を装着された。

日曜日(11月15日)朝に神谷の上空を通過した個体の首環は、長さがこの緑色の首環の倍以上はある。これでは首の動きがままならないかもしれない。そう思いながらも、「なんらかの事故」までは想像が及ばなかった。

それが事実だとしたら、このハクチョウは苦しんでいる。支部長氏の情報に接して、あらためてそう思った。これはもう“救出作戦”を展開しないといけない事態ではないだろうか。

夜、また支部長氏から情報が届いた。写真を拡大しても文字らしいものは見えない、やはりなんらかの筒ではないか――という。私もあらためて写真を拡大してみた。正式の首環(標識)なら掲載写真のように首の下部=胸元にある。青い首環は逆に、首の上部=のど元にひっかかっている感じ。そこだけ首が細く圧迫されているような印象を受ける。

このハクチョウがどこにいるのか、まずはそれを確かめないといけない。いわき市内の夏井川では、平窪(平)、そして下流の塩(平)と上流の三島(小川)の3カ所が越冬地だが、昼間は下流域一帯の田んぼに散らばってえさをついばんでいる。平窪や赤井、神谷のほかに、四倉・長友方面、夏井川右岸の丘を越えた滑津川流域の田んぼにもいるようだ。

写真を撮ったカミサンの話だと、青い首環をした個体を含むグループは、神谷からそのまま四倉方面へ飛んで行った。ということは、日中、北神谷(平)から長友(四倉)あたりの田んぼにいる可能性もある。

 とにかくできるだけ早く発見して、青い筒をはずしてやらないといけない。そのためにも近距離で写真を撮って確かめねば……。きのうは「ご教示を」だったが、きょうは「捜索を」「早く発見を」――そんな気持ちに代わった。 

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