2020年11月28日土曜日

動画の日本語スピーチコン

                     
 第19回いわき地球市民フェスティバル(日本語スピーチコンテスト)が、3連休2日目の日曜日(11月22日)午後、いわきPITで開かれた。コロナ禍のなかでの開催のため、出場者とその関係者、審査員とスタッフだけが参加した。審査は事前に撮影した動画で行われた。

 シャプラニール=市民による海外協力の会を知ってもらうため、カミサンのアッシー君を兼ねて初回から同フェスティバルに参加している。日本語スピーチコンテストが始まると審査員をおおせつかった。

 今回もスタッフの一員であるカミサンを送りがてら、昼前には会場入りした。事前の打ち合わせでは、私が2分の持ち時間で講評を述べることになっていた。ユーチューブで生配信されるというので、いちおうそのことも頭に入れながら講評した(結果的に時間的な余裕ができたことから、ほかの審査員4人もマイクの前に立った)。

 正式には「外国にルーツを持つ市民による日本語でのスピーチ動画コンテスト」という。一般の部(社会人・主婦・高校生・中学生)に10人、高等教育機関の部(東日本国際大・福島高専・磐城学芸専門学校生)に9人が参加した。両部門とも大賞1人のほか、全員に特別賞が贈られた。

 テーマは「いわきに住んで思うこと」。出場者の母国はミャンマー、ベトナム、中国、日本(フィリピン)、インドネシア、ネパール、ブータン、韓国、スリランカの9カ国だった。「いわきはふるさとに似て自然が豊か」「親切な人が多い」。そう語る出場者が何人もいた。

 一般の部は技能実習生グエン ティハイさん(ベトナム)が大賞を受賞した。「花見=一期一会」と題して話した=写真。

日本の春の風習である桜の花見に参加した。いくつかのグループが花の下で宴会をやっていた。別のグループの人が隣のグループに来て酒を注ぐ。すると、今度はそちらへ酒を注ぎに行く。花の下での一期一会の交流に感心した。

アパートへの道がわからなくなったとき、老夫婦に出会い、アパートまで送ってもらった。別れ際に「日本での生活、頑張ってくださいね」と励まされ、胸がいっぱいになった、これも一期一会。四字熟語を正確に理解していることと、明快な話の筋立てが評価された。

高等教育機関の部は、東日本国際大生ヴ チェウティニュンさん(同)が大賞に選ばれた。「いわき市の平和は微笑(ほほえみ)から」と題し、微笑の効用について語った。

ベトナムのことわざに「1回の笑顔は10回のクスリに値する」というのがあるそうだ。アルバイト先の店のメニューには「スマイル」がある。「無料ではないがゼロ円、私の店で買えます」。心を和ませる店主の発想がおもしろい。笑顔が平和をもたらすという主題がよく伝わってきた。

なにかで目にしたことば、「人は楽しいから笑うのではない、笑うから楽しくなるのだ」。そんなことを思い出させるスピーチだった。

大賞以外では、ブータンと日本の比較が印象に残った。ブータンでは、①名字があるのは王様と王室だけ②墓はない、死んだら火葬して川に流す③箸(はし)はなく、手で食べる――。“地球市民”として文化の違いを学ぶいい機会になった。

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