2月2日の節分、3日の立春から、もう10日ほどがたつ。気温は寒暖の波を繰り返しながらも、着実に上向いている。2月6日の土曜日には茶の間の暖房器具を全部止めた。
日曜日(2月7日)は家で静かにしていた。それで、夏井川渓谷の隠居へ出かけるのが水曜日(2月10日)の午後にずれこんだ。窓を開けて、車を運転した。風の冷たさがあまり気にならなかった。上着も1枚脱ごうかどうか、という日が増えている。
わが家から隠居までの、いつものルートで「春」はと見れば、民家の庭の紅梅だが、これも白梅に代わりつつある。
隠居に着くと、入り口のアセビをチェックした。花芽はまだ赤い粒々、つぼみさえできていない。地面に目を凝らす。ツクシもまだだ。
「春」の探索の合間に、畑に生ごみを埋めた。もう土も凍っていない。スコップがすんなり入っていく。その代わりというわけではないが、前に埋めたところはことごとくほじくりかえされて、穴が開いていた。
下の庭にタヌキのフンだまりがある。犯人はタヌキと思っていたのだが……。フンだまりそのものが日に照らされ、雨に打たれて、前より小さくなってきた。タヌキはもう現れなくなった? としたらほかの生きもの、たとえばハクビシンのしわざか。
生ごみを埋めたあと、「春」探索を再開する。道路のそばの土手にカミサンがスイセンを移植した。それが早くも咲き出していた=写真上1。
平地のわが家の庭では、スイセンはやっと草丈が伸びてきた程度だ。ジンチョウゲもつぼみはまだ小さい。なぜ、渓谷のスイセンが平地より早く咲きだしたのか。
今までと違うのは、この冬、カミサンが根元にいっぱいもみ殻を敷いたことだ。私が後輩からもらったもみ殻を、防寒と雑草防止を兼ねてネギの苗床に敷いたら、カミサンがまねをした。それで地温が下がらずに早く咲いたか。あるいは早咲きの品種か。
暮れに、わが家の南隣にある義弟の庭の木を後輩に剪定(せんてい)してもらった。カミサンがツバキの枝を家の玄関前の甕(かめ)に差し込んで置いたら、最近、咲き始めた=写真上2。今年(2021年)、わが家の花の「春一番」は、ジンチョウゲではなくこれだった。おそらくヤブツバキ。
そういえば、フェイスブックに、「カエルがそろそろ産卵期に入った。カエルを捕りに行きたい」と子どもが言っている、といった話が載っていた。
昔、石森山をフィールドに遊歩道巡りをしていたころ、厳寒期だというのに、小さな池にヤマアカガエルが産卵していたのを思い出した。里山のすその水たまりを巡れば、ヤマアカガエルの卵塊があるかもしれない。
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