2021年2月16日火曜日

地震の次は暴風雨

        
 土曜日(2月13日)深夜の地震で、家によっては屋根にブルーシートが必要になった。そこへ月曜日(2月15日)、暴風雨が直撃した。

 早朝は曇り。やがてしとしと降り出したあと、次第に雨脚が強まり、午後遅くには大雨になった。夕方4時前、家の前の道路を見ると、歩道が“小川”になっていた=写真上。

 歩道の冠水だけでなく、雨だれが水たまりに落下してはじける瞬間も撮っておくか――。変な意欲がわいて、縁側から雨だれを連写した=写真下。

 あとどのくらい降っているのか。福島地方気象台のホームページを開いて、「雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)」と「レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)」をのぞく。ちょうどいわきの真上にオレンジ色の点々があった。雲の上で鬼たちが一生懸命、バケツで水をばらまいているところだった。

それでも、あとちょっとしたら雨雲が北へ移ってとぎれ、パタッと雨がやむはず。同じいわきでも南部と北部では距離がある。雨の上がる時間が異なる。平中神谷では、午後4時15分前後に雨がやんだ。それで初めて、「やれやれ」という気持ちになった。

あと1時間降り続いたら、歩道の“小川”はどうなったか。わが家ではまだ床下浸水は経験がない。車道はもちろん冠水しただろう。それだけでは収まらなかったはずだ。わが家(米屋)にもチョロチョロ、水の舌が入り込んできたかもしれない。そんな事態を想像させるような夕方の土砂降りだった。

とにもかくにもネットで情報を集める。福島地方気象台やいわき市災害対策本部、メディアのほかに、ツイッターやフェイスブックをチェックする。ピンポイントながら、いわき市内の様子がそれでわかった。それらの情報を参考にして、たびたび家の外の様子をうかがった。

地震被害がどんなものかは日曜日にチェックした。しかし、屋根までは目がいかなかった。ツイッターでいわきの「雨漏り」情報に触れ、あわてて2階の天井を見た。雨が漏れている気配はなかった。屋根は5強の揺れになんとか持ちこたえたようだ。

高気圧があって低気圧がある。川でいえば上流があって下流があるようなものだ。山から平地へ水が流れるように、気圧の高いところから低いところへ空気が流れ込む。冬の気圧配置である「西高東低」なら、日本海側では雪になり、太平洋側では風になる。きょう(2月16日)がそうだ。

春先はしかし、しばしば南岸低気圧が東進・北上して悪天候をもたらす。きのう月曜日の暴風雨もおおむねそういうコースをたどった。

雨がやみ、西から光が差し始めたと思ったら、強風が吹き荒れた。これも間もなくやんだが、今朝はまた風が戸をたたいてる。

きのうはなんとも気持ちの落ち着かない一日、いや地震からのあれこれを考えると、おとといも含めて不安な二日間になった。気象災害は、昔より深刻になっていることは間違いない。

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