2月13日深夜の大地震(最大震度6強、いわきでは5強)から、きょう(2月20日)で1週間。被災直後は、いわきは棚からモノが落下し、店によっては大きな被害が出たものの、おおかたは軽微ですんだ――そんな程度に思っていたのだが……。いわき駅を中心とした市街地は、想像以上にダメージが大きかったようだ。
いわき市立美術館は、敷地内のガス管が破損したため、きのう(2月19日)、休館した=写真上1。問題個所を特定し、安全を確認したということで、きょうは再開された。同美術館のツイートで知った。実質的には、きょうがいわき市美展(絵画・彫塑の部)の開幕初日ということになる。
いわき駅前の再開発ビル「ラトブ」の4・5階に入居しているいわき総合図書館も、ほかの図書館と同様、地震の翌日(日曜日=2月14日)、点検のために臨時休館をした。翌月曜日には再開したが、自動出納書庫内にある図書が取り出せなくなったため、貸し出しは開架図書だけになった。これは木曜日(2月18日)、図書館のホームページで知った。
私は、ほぼ3日にいっぺんは図書館のホームページを開いて、読みたい本を検索する。あればすぐ借りに行く。その半分は自動出納書庫にある。そこにある図書を借りるには、検索機で呼び出し、カードを窓口に持って行く。すると、5分(冊数が多いときは10分)ほどで本が借りられる。地震でこれができなくなった。
いわきの中心市街地からは離れるが、内郷・白水町の「みろく沢炭鉱資料館」も、裏山から大きな岩が落下し、資料館裏の鶏舎が一部損壊した。このため、調査をして今後の対応を決めるまで休館することを、ツイッターで知った。
いつもだと、図書館に入ってすぐ本を返す。それから駐車券にパンチを入れる。それで2時間は無料になる。ルーチンとして体が覚えているはずだが、きのうは返す本がなかった。ただの待ち合わせ場所にした。そのまま入館し、雑誌を読んでいるうちに読みたい本を思い出して、2冊を借りた。
ルーチンが途切れたせいかもしれない。ラトブの駐車場を出るとき、精算機にカードを入れたら、上がるはずのバーが上がらない。しかも、300円の料金が表示されている。なぜだ。図書館で駐車券にパンチを入れるのを忘れていたのだと気づく。オープン時から13年間利用しているが、こんなことは初めてだ。
たまたま後続車はなかった。が、小銭は午前中、コピーのために使い果たしていた。あわててカミサンから100円玉を3枚借りて“脱出”した。どうやら私も5強の地震で頭にひびが入ったらしい。
そんな頭でも、10年前に事故を起こした東電福島第一原子力発電所の1号機、3号機の原子炉格納容器内の水位が低下傾向にあるというニュースにはギョッとした。あれ以来、注水して「冷温停止状態」にあるデブリだが、今度の地震で10年前の破損が拡大し、漏水量が増えているのではないか――そんな不安と疑念を抱かせる発表だ。どんな状況なのか、もっと詳しく知りたい。
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