近所のかかりつけ医院を指定したら、8月まで予約で埋まっている。たまたま7月下旬の水曜日に1人分だけ空いていた。手帳を見ると、役所がらみの集まりが前日にある。だぶらない。ポチッとやる。思った以上に簡単に予約ができた。が……、封書が届いてから36時間。後れを取ったかもしれない。
毎日が巣ごもりの老人にも忙しい日がある。接種券が届いた日がそうだった。早朝はルーティン作業(糠床をかき回す・台所軒下のキュウリ苗をチェックする・原稿を打ち込む)をし、朝食をとったあと、近くの公民館に設けられた放射能簡易検査所へ出かけて、アラゲキクラゲの線量を測った。
午後1時過ぎにはFMいわきへ出向き、4~6月の3カ月限定で続けてきた「FM発磐城蘭土紀行」を収録した。これでひとまず「お役御免」になる。「1年後、また3カ月、よろしくお願いします」といわれたが、40代、50代と違って、70代は1年といわずに心身が衰える。体も頭も今の状態を保っていられるかどうかはわからない。
昼前にはカミサンのところへ若い知人がやって来た。私も加わって茶飲み話をした。先日、若い仲間に連れられて若い女性が2人、突如やって来た。その一人とは付き合いが深い。「〇〇〇ちゃんが来たんだって」とびっくりしていた。
カミサンはこの日午後、かかりつけ医院で1回目のコロナワクチンを接種した。私が少し早く収録に出かけ、あとからカミサンがタクシーで医院に向かった。
収録を終えるとすぐ帰宅して店を開ける。それを待っていたように、移動図書館のスタッフが顔を出した。「奥さんは?」「出かけた、(移動図書館再開の)連絡は?」「しなかったです」
カミサンが地域図書館を運営している。毎月、移動図書館がやって来る。前月借りた本を返し、新たに本を借りる。コロナ禍で図書館その他の公共施設が臨時休館になった。移動図書館も運休した。連絡があっても、ワクチン接種と重なったから、本の返却・貸し出しはできなかっただろうが。
そうこうしているうちに、カミサンのかかりつけ医院から電話が入る。「奥さんは帰りましたか」「まだですが」。聞けば、健康保険証を忘れて帰ったのだという。そのくらいならどうってことはない。まずは無事に接種がすんだのだから。
少したって本人から電話がかかってきた。「4時半のバスで帰る」。それより、私が迎えに行って、かかりつけ医院経由で帰った方が早い。再び店を閉めて街へ出かけた。
家を出たり入ったりすること3回。夕方帰宅し、晩酌を始めると、冒頭に紹介した接種券が届いた。いよいよ来たか。封筒を手にしたものの、疲れて封を切る気にもならない。翌日もせわしかった。で、結局、11日早朝、頭がすっきりしているうちにネットで予約をすませたのだった。早めの接種を希望するなら集団接種会場がいいかもしれない。
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