毎月、内郷の病院まで義弟のアッシー君をする。都市計画道路内郷駅平線に入ると街路樹が剪定され、前月とは景色ががらりと変わっていた。樹種は何だったか。ケヤキだと思うが自信はない。帰り道にカミサンがパチリとやった=写真。
これも、前月までは考えもしなかったことだ。年寄りなので、かかりつけ医がいる。薬をもらいに行く。と、新型コロナウイルス感染症の影響で薬の流通が減少しているため、医師会から長期処方をしないよう通達があった。そんな張り紙を医院で見たとカミサンがいう。
コロナの第6波ではクラスターが次々に発生している。高校、小学校、事業所、高齢者施設、児童施設……。いわき市が発表しているクラスターは2月11日までで70例ある。だれでも、どこでも感染しうる、そんな状況だ。
市教委では、次のような事例から学校での感染の広がりが想定される、としている。①児童・生徒が風邪のような症状があるのに登校し、後日感染を確認②家族のだれかが風邪のような症状があり、児童・生徒本人には症状がなかったので登校したが、後日感染が判明③教職員が軽い風邪のような症状があったが、部活指導などに従事④休み時間などにマスクをせずに友達と会話した――。
当然、家庭内感染とも連動する。子も、親もとなれば、一定期間、社会との隔離を強いられる。親は仕事を休まないといけない。
そういう事例が増えてきたのだろう。ある薬局にはこんな「お知らせ」もあったとか。休校・休園に伴う従業員不足のため、現在、検査業務を休止している。再開の目途はたっていない。薬の販売のみの対応となる――。
テレビもニュースで従業員不足を取り上げていた。13都県の「まん延防止等重点措置」が延長されたのを受けて、休業中の飲食店経営者の声を聴いた。期間が延びてがっかりしているかと思ったら、むしろホッとしている。従業員の確保が難しいからだという。
再開しても客の要望に応えられるだけのスタッフが確保できない――そんな悩みを抱えている経営者もいるのだ。
クラスターの事例や飲食店業界の現状を知れば知るほど、今はだれもが困難なときを生きているのだと知る。
ところが、反射的に感情を爆発させる人もいる。「通学路を変えろ」、1年生の手を握って集団登校をしている上級生に「手をつなぐな」。実際にあった誹謗中傷だという。
市教委によると、2月10日現在、臨時休校も一部の学年・学級閉鎖もない。放課後学童クラブで1カ所、保育所で5カ所が休所し、保育所2カ所で一部休所が行われている。とにかく状況を冷静に見ていくしかない。
ところで、と最後に備忘録風にクラスターの話を。厚労省の資料には「感染経路が追えている数人から数十人規模の患者の集団」とある。福島県はこれを「5人以上」としているようだ。新聞が報じているクラスターの人数も5人からだ。
「ウィズコロナ」の時代にはこうしたことも頭に入れておかなければ、と自分に言い聞かせる。「とにかく風邪だけは引かないで」。義弟の診療を終えると、ドクターが言ったそうだ。
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