月曜日(2月21日)は西高東低の冬型の気圧配置になった。早朝、冷たい西風が吹いていた。家の前のごみ集積所にネットを出す。寒い。急いで家に引っ込んだ。東の空は青黒く晴れて、家並みの縁にはまだ赤みが残っていた。
朝食のあと、勝手口まで牛乳を取りに行く。庭の水たまりが凍っている。前日に雨が降った。夜から朝にかけてずいぶん冷え込んだようだ。
東北最南端の太平洋側に位置するいわきは、冬型の気圧配置になると、晴れてカラッ風が吹き荒れる。
同じ月曜日、北海道では各地で猛烈な吹雪、いわゆるホワイトアウトになった。多重交通事故が起きて死者が出た。
天気は刻々と変わる。前日の日曜日は、雨が上がったあと曇天が続いた。夕方まで風はなかった。昼前、いわき駅前・ラトブの総合図書館へ本を返しに行った。
カミサンが「ジャンパーのファスナーをちゃんと閉めて」という。冬は、外出時にはジャンパーを着る。中がセーターならファスナーは閉めない。ベストやシャツのときは、なぜかだらしなく見えるらしい。
いわれるままにファスナーを首まで上げて図書館に入る。と、ほどなく熱がこもり始めた。「あれ、汗までにじんできたぞ」。風邪?それとも……。体温の上昇を気にしながら車に戻り、ジャンパーのファスナーを下げると、今度は熱が逃げていく。
そうか、ファスナーのせいだったんだ。屋外ならともかく、空調の効いた屋内だったので、「見た目」対策が過剰な防寒につながった。
たぶんファスナーを半分だけ開けていたら、熱がこもることはなかった。きのう(2月22日)、銀行へ行ったついでにジャンパーのファスナーを半分だけ開けて図書館へ寄った。案の定、熱がこもることはなかった。やはり首まで閉めたので、体熱の逃げ場がなくなったのだ。
春から夏、あるいは秋から冬になるころ、上着とシャツだけでは首筋がスース―したり、暑苦しかったりすることがある。「そのときはシャツの一番上のボタンをはずしたり、はめたりするといい」といわれたことがある。
上着を脱ぐほどではないが、体熱がこもって暑いと感じたら、シャツの一番上のぼたんをはずす。逆に、1枚重ね着するほどではないが、寒いと感じたら、ぼたんをはめて体熱を逃がさないようにする。気象予報士などがいう「体感温度の調整」だ。
「三寒四温」は、元は中国北部や朝鮮半島北部の冬の気候を表す言葉だったそうだ。これが日本では春先、低気圧と高気圧が交互にやってきて寒暖を繰り返すことを指すようになった。
「光の春」と「寒さの冬」という言い方もある。光と寒さが綱引きするなかで、大地は春へと装いを変えつつある。わが家の庭でもスイセンの芽が伸びてきた=写真。よく見ると、地面のあちこちに緑が芽生えている。一陽来復の冬至からもう2カ月。日脚もずいぶん伸びた。
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