2022年4月16日土曜日

体がついていけない

        
 少しずつ春めいてきて、庭のサンショウも木の芽を吹くようになった=写真。「枯れてしまったのかしら」。カミサンが心配していたムラサキシキブも、ようやく芽吹き始めた。せっかちなプラムはもう花を散らし、葉を広げている。

そこへ気温が急激に上昇し、下降した。庭の植物たちも、花や新芽にやって来る虫たちもこれにはこたえたのではないか。

いわき市山田町の最高気温で寒暖の差をみる。4月13日は26.7度、翌14日は13.9度。その差およそ13度。こんなに極端な気温の上がり下がりはあまり経験がない。

日曜日から水曜日までは夏の暑さになった。ところが、木曜日は季節が逆戻りした。季語でいえば「花冷え」だが、体が気温の激変についていけない。

4月第3週前半――。茶の間にいるだけで汗ばんだ。玄関と茶の間の戸を開け放したが、それでも室温は上昇した。

水曜日には今年(2022年)初めて、座卓のカバーをめくって中に暖気がこもらないようにした。

ところが同じ日の夕方、家を通り抜ける風の向きが変わると、次第に寒気が忍び込んできた。トイレの窓が少し開いている。用を足しに行ったら、冷たい風にほおをなでられた。

若い人は、寒暖には敏感だ。テレビは半そで姿の若者を映して、季節外れの暑さを伝える。

年寄りは、そのへんは臆病で保守的だ。春は、暑い日が続いても必ず寒の戻りがある。それを何度も経験して知っている。暑くなったからといって一気に夏服には着替えない。毛糸のチョッキを脱ぎ、冬のズボンを薄手のものに替える。そんなところから始める。

 しかし、木曜日には週前半に脱いだチョッキが恋しくなった。午後からは雨も降り出した。いつものところへチョッキを取りに行くと、ない。カミサンがタンスにしまいこんでいた。寒の戻りを考えないところは、感覚が若いのだろう。

 しかし、細部に考えが及ばないのは私も同じ。水曜日に近所の床屋へ出かけた。てっぺんが薄いので、後ろだけ長く伸びている。それをカットしてもらった。

翌木曜日には、家にいても首筋がスース―する。冬は座卓のそばにマフラーを置いている。マフラーを巻いて在宅ワークをしようとしたら、それも「夏日」のうちにカミサンが片づけた。すぐ出してもらった。

金曜日(4月15日)は銀行へ出かけ、その足で車にガソリンを入れ、灯油を買った。「夏日」には、もう灯油を買うこともないか――そう思ったのだが、甘かった。

外では「花散らし」の雨と寒気。ヒーターこそ止めたものの、ストーブをつけて戸を閉め切っていないと、茶の間が温まらない。座卓の下の電気マットもつけたままだ。

晩酌用のお湯も水曜日まではぬるめ、木曜日と金曜日は熱めにした。土曜日のきょうも熱めになりそうだ。

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