日曜日(4月24日)は朝、ワンダーファーム(四倉)の「福の島クラフトフェア」をのぞいたあと、広域農道を利用して夏井川渓谷の隠居へ出かけた。
前夜、カミサンが夕刊(いわき民報)を読んで、「あしたはここに行く」と“宣言”した。「ここ」はワンダーファーム。そこで何があるのか。土・日曜日、いわきで初めての大型クラフトイベントが開かれる、という記事が載っていた。
クラフトとは、普通には民工芸品のことだが、近ごろは若い作り手がこだわって少量生産をしたもの、あるいは手間暇をかけて作ったもの、といった意味合いが濃くなっているようだ。
会場で渡されたチラシによれば、出店業種は陶磁器、木工・漆・竹、金属、皮革、紙、ガラス、布・染め、その他の8ジャンルで、県内外から計55店が芝生エリアにテントを連ねた=写真上1。
まず、その数の多さに圧倒された。確かに、個々の作家がつくった商品が展示・販売される一大イベントにはちがいない。
「その他」のジャンルも、中身は羊毛フェルト、編み組み、あけび細工、ひょうたん雑貨、マクラメ(織物の一種)、いっかん張り、立体ミニチュアオブジェなど多種多様だ。
浅草の仲見世よろしく、向かい合ったテントの間を歩く。私はただのアッシー君、通り過ぎてはどこのテントにもぐりこんだかわからないカミサンを待つ、といったことが何度かあった。
会場入り口付近にはフードブースもあった。こちらは私の好みだ。郡山ブランド野菜の「御前(ごぜん)人参」と、キッチンカーの「焼き小籠包」を買った。
さあ、あとは渓谷の隠居へ――。四倉からはどう行くか。ワンダーファームの西の丘の陰を県道八茎四倉線が通っている。
そこからアップダウンを繰り返しながら、仁井田川を渡り、四倉と小川をつなぐ上岡トンネルを越えて、二ツ箭山腹を縫う広域農道が伸びる。それを利用することにした。
現在は国道399号で広域農道を下りるが、その先、終点の小川・高崎までの工事が終われば、夏井川沿いの県道小野四倉線に直結する。県道に出れば隠居まではすぐだ。
三角形でいうと、平地の四倉~平~小川の2辺を通るのではなく、最短の1辺を直進する速さで渓谷に着いた。
上岡トンネルを過ぎると、二ツ箭山腹がヤマザクラの淡いピンクと芽吹いた木々の緑に彩られていた。今が1年で一番、同山が輝いて見える時期――そう言ってもいいくらいに美しかった。
二ツ箭山の写真は撮りそこねた。そこで隠居からの帰り、JR磐越東線江田踏切から右手に見える“鞍掛山”の新緑を撮った=写真上2。
前に、江田の住人に山の名前を聞いたことがあるが、なんというのかはわからなかった。稜線が馬の背に掛ける鞍に似るので、仮にそう呼んでいる。
国土地理院の電子地図によれば、標高は左の頂上が542メートル、右の頂上が460メートルほどだ。低い方のふもとを、国道399号に抜ける母成(ぼなり)林道が通っている。今回初めて、地図で位置を確かめた。
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