またまた福島県浜通りにも雪が積もる、という2月10日の予報におののいた。テレビの気象予報士は、田人で50センチの積雪(予想)をツイートしていた。
1月27日は、やはり南岸低気圧が東進し、海から雪を降らせた。そのときの様子をブログに書いた。こんな具合だった。
翌28日は、いったん3時過ぎに目が覚めた。玄関の戸を開けると、車が雪をかぶっていた。地面もあらかた白い。あらためて朝日が昇ったころ、表に出る。歩道も白い。車のタイヤに圧雪された車道は、アスファルトがうっすら見える状態で凍っていた。
ところが、小川の知人によれば、小川は27日夜、いつもの通り星が見えていた。となれば、小川は平地だけでなく山地も晴れていたのだ。
この情報に背中を押された。夏井川渓谷にある隠居は、水道管が凍結・破損して、台所が水浸しになっていないか。前にそうなったことがあるので、日曜日(1月29日)に急きょ、車を走らせた。
路面はまったく問題がなかった。平地の切り通し(平鎌田)と坂道(平大室)だけがほんの少しアイスバーンになっていた。
そのあとは、日陰でも、坂道でも路面は乾いていた。小川町も雪なしの別世界だった。隠居の一部に雪が残っていた。会津に降った「冬の雪」が中通りを超えて渓谷まで吹っかけたらしい。
それからほぼ半月。2月10日は回覧資料の配布日だった。朝9時前、区の役員さんや担当する隣組の班長さん宅へ車を走らせた。ハラハラと白いものが降ってきた。
これは積もるかも――と覚悟したが、やがて白いものは雨に変わった。夜更けまでずっと雨だった。
いわきはハマ・マチ・ヤマの広域都市だ。平地と山地、南と北とでは天気が全く違うことがある。渓谷は、その意味では平地と山地の中間地帯といってもよい。
翌朝、わが家の庭を見ると、雪はない。西に連なる阿武隈の山もいつもと変わらない。半月前と同じだ。ということは、渓谷も雨だったのだろう。
日曜日(2月12日)は渓谷の小集落で臨時の寄り合いがある。連絡がきて参加することを伝えた。
このため、土曜日の夕方、渓谷の知り合いに電話を入れた。道路は乾いているという。いつものように厚着をして出かけた。半月前と同じく、道路に雪はない。隠居の庭の畑にスコップを入れると、すんなり入っていく。極寒が過ぎたことを知る。
それだけではない。下の庭を巡ると、フキノトウが肥大していた=写真。プラムの切り株に発生したエノキタケが大きくなってとろけ始めていた。庭を歩くだけでじんわり汗ばんできた。
あとでいわき市山田町の最高気温を確かめると、16.2度だった。この冬一番のポカポカ陽気だ。
やはり、三寒四温。また南岸低気圧がやってくる。きょう(2月13日)も未明から雨になった。とはいえ、これは植物の芽生えを促す慈雨には違いない。
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