きのう(2月5日)の日曜日は、昼過ぎに夏井川渓谷の隠居へ着いた。カーラジオは「子ども科学電話相談」から正午のニュースに移り、さらに「のど自慢」へと進んでいた。
晴れて気温が少し上がった。ラジオはいわきの小名浜と内陸の山田町で9度を超えたことを告げた。車に表示される外気温は、平では9度だったが、渓谷では8度に下がった。
日陰はさすがにひんやりする。が、日なたは光がまぶしいくらいに躍っている。結果的に山田は午後1時、10.6度まで上がった。それがこの日の最高気温だった。
前の週は急きょ、水道管の凍結・破損による漏水が心配で、生ごみ抜きで隠居へ行った。畑に埋める生ごみは2週間分だ。
先週は、水道管は凍ったままだった。今週は水道管も水が出るだろう――。それをまず確かめた。台所の方は期待通りに水が出た。破損はしていない。
洗面所は? あれっ、チョロチョロ水が出ている。洗面台の下にある観音開きの戸を開けると、中に置いたポリバケツに水がいっぱいたまっていた。
こちらは水道の元栓を閉めないと、必ず凍結・破損する。何度も痛い目に合っている。蛇口に接続する蛇腹状の管がやられる。
それで、冬になると管工事業の同級生の忠告に従って、元栓を閉めるようにしていたのだが、どこかにゆるみがあったらしい。
いったん元栓を開けて勢いよく水が流れるのを確かめてから、また閉めた。チョロチョロは止まったが、どうも気持ちが晴れない。
こうなったら、春がきても、夏になっても、洗面所は使用中止でいくしかないか。前は蛇口に「故障」の紙を張った。今度は「使用中止」とでも書くことにしよう。使わないことにするのなら。
水道を確かめたあとは畑にスコップを入れた。2週間分の生ごみがある、穴も少し大きくしないと――。そう思ったが、これが容易ではない。
地表から1センチほどは、太陽に温められたためにスコップが入っていく。しかし、それから下がカチンカチンになっていた。それを無理やりスコップで崩し、ようやく深さ15センチほどの穴をつくった。
スコップがはね返されたのは、この冬では初めてだ。光は春、しかし土は真冬。逆からいうと、真冬の中で春の光は強くなるわけだ(隣の錦展望台にある梅の木が開花を始めた。渓谷にも梅前線が到着した)。
そのあとはネギの苗床で「麦踏み」ならぬ「ネギ踏み」をした=写真(踏まれた感じがわかってもらえればいいのだが)。
ネギ苗にはとっくにもみ殻を敷いた。モグラ道ができて苗床が盛り上がることも、今季はまだない。とにかくネギ苗を踏みつける。
2年前(2020年)の師走。たまたまテレビで下仁田ネギの番組を見た。下仁田では「ネギ踏み」をする。霜柱で根が浮かないようにする防寒対策だった。
以来、わが三春ネギの苗床でもネギ踏みを実践している。その効果があったかどうか、この冬はわりと立派な三春ネギを収穫できた。野菜の、植物のたくましさを再認識したのだった。
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