2016年4月15日金曜日

震度7!

 ゆうべ(4月14日)、NHKのニュースウオッチ9を見ていたら、突然、チャイム音とともに画面に「緊急地震速報(気象庁)」が現れた=写真。左に地図、右に「熊本県で地震 強い揺れに警戒」とあって、その下に九州7県と海をはさんで隣接する山口、愛媛の県名が表示された。背景には熊本市の夜景が映し出され、間もなく明かりが上下・左右に激しく波打った。
 マグニチュードは6.4(あとで6.5に修正)。最大震度は、なんと7! 7の揺れを想像できない。東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)で体験した震度6弱を手がかりにするしかない。当時の様子を拙ブログでみる。
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 3月11日午後2時46分ごろ、大地が揺れた。揺れて、波うって、今にも大地に亀裂が入るのではないか、と思われるほどの大地震になった。

 茶の間で横になって本を読んでいた。だんだん揺れが大きくなった。<ただごとではない>。庭に飛び出して車の屋根に手を置いた。車がぼんぼんとびはね、前後する。二本の足では立っていられない。1分、いやそれ以上、揺れていたのは何分だろう。揺れが収まった時点で家に入る。本棚が倒れ、食器が落ち、テレビが倒れている。2階も足の踏み場がない。

 ここは、いわき市平中神谷地内。カメラを手に家の前の道路に出る。ちょうど小学生の下校時間だ。低学年の女の子が隣の駐車場にぺたりと座り込んで泣いている。石のかけらが頭にぶつかったという男の子がいた。見ると、歩道そば、民家の石塀が崩れて歩道をふさいでいた。このかけらが頭に当たったのだという。

 となりは元コンビニ。駐車場が広い。子どもたちはそこにひとかたまりになって、大人になだめられていた。ざっと見たかぎりでは、子どもたちは無事だった。近隣住民にもけが人などはいなかったようだ。地震からおよそ1時間たつが、とぎれることなく余震が続いている。津波が心配だ。
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 そのあと、沿岸部に大津波が押し寄せた。原発が事故を起こした。最大震度は宮城県栗原市で7だった。それ以来の震度7である。

 気象庁の“震度解説”によると、6弱で耐震性の低い木造建物は傾いたり倒れたりするものがある。その2段階上の7では、傾いたり倒れたりする木造建物がさらに多くなる。耐震性の高い木造建物でもまれに傾く。耐震性の低い鉄筋コンクリート造り建物では倒れるものが多くなる。(ネットには、7の建物損壊比率は6強の数倍にはね上がる、とあった。6弱の比ではない)
 
 建物倒・損壊、道路陥没・隆起、水道・ガス・電気のライフライン寸断、土砂崩れ……。熊本の地震では圧死の増加が心配される。夜が明けると、地震のつめ跡がさらにはっきりする。塀も墓石も倒れていることだろう。

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