モグラは、庭に何もないうちはトンネルをつくっても「同居人」がいるか、くらいですませられる。ところが、家庭菜園のうねにトンネルができると、人間の目は吊り上がる。
4月21日付の拙ブログでも取り上げたが、わが家の庭が急にモグラ塚だらけになった。カミサンが「あれもモグラ塚?」と聞くくらいに数が増えた。こちらにはモグラのトンネルができても、目の吊り上がるようなものはない。
夏井川渓谷の隠居では、事情が異なる。家庭菜園を再開した。今年はまず、キャベツのポット苗10株を植えた。おととい(4月24日)はキュウリ、ナス、トウガラシのポット苗を各2つ植えた。
キャベツはちゃんと根づいた。と思ったが、1株だけ元気がない。ほかの苗の葉はしゃんとしているのに、しおれて地面にへばりつきそうになっている=写真。うねを横断するようにモグラのトンネルができていた。キャベツを植えるのに土を耕していたので、モグラがトンネルをつくると地面が盛り上がる。それでモグラの仕業とわかった。
モグラを主人公にしたアニメ映画風にいうと――。畑のうねの下にトンネルがある。モグラが1匹往来している。時折、トンネルの天井から土がこぼれる。ミミズがどさっと落ちてくることもある。モグラはそれを待っていた。すかさずミミズに駆け寄り、あっというまに平らげる。ひげのようなものも垂れ下がっている。モグラは、それには興味がない――。
ひげのようなものは草の根だったり、野菜の根だったりする。キャベツの葉がげんなりしていたのは、このトンネルのせいだ。直下にトンネルができて、根が宙づりになった。すると、養分も水分も吸収できない。かくして、モグラは菜園の敵になる。
どこにモグラのトンネルができるかはわからない。対症療法的に盛り上がった地面を足で踏み固め(トンネルを崩し)、乾いて悲鳴も上げられなくなった野菜にすぐ水を補給する。
家庭菜園が復活すればするほど、モグラとの闘いも増える。ただし、ほんとうにいい肥料を投入すれば、ミミズがいなくても土はふかふかしている、モグラのトンネルもできない――昔、そんなことを言われたような記憶がある。モグラのトンネルができるのは、もろもろが未熟なためか。
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