最大震度7になった4月14日夜の地震(マグニチュード6.5)は「前震」――きのう(4月16日)未明、マグニチュード7.3の大地震が発生したことから、気象庁はそれを「本震」、14日の地震を「前震」と修正した。
それだけでも驚きだが、「前震」以降、余震がひっきりなしに発生している。その間に「本震」(最大震度6強)が起きた。前震・本震・余震。大きな地震が入り乱れて、ひっきりなしに発生している、その時間の長さにも驚く。
おととい、きのうと、家にいるときはテレビをつけっぱなしにしていた=写真。ときどき、「緊急地震速報」が画面に現れる。取材中に発生した余震の映像が流される。ヘルメットをかぶったキャスターの驚きの表情、緊張した声でレポートする若い記者……。
気象庁は地震名を「平成28年熊本地震」と名付けた。127年前の明治22(1889)年7月28日、「熊本地震」がおきた。熊本城が大破している。それを意識した命名だろうか。
「あのとき」のことをずっと思い出していた。いや、記憶が勝手に押し寄せてきた。「東北地方太平洋沖地震」(政府が決めた災害名は「東日本大震災」)。そして、1カ月後の巨大余震。建物倒壊、山津波(地すべり)、道路破壊、橋の落下――熊本地方に、3・11の本震と4・11(および4・12)の余震がいっぺんにきたような感じだ。
この2日間、人に会えば九州の、熊本・大分の大地震の話になる。「あのときを思い出した」。食べ物がない、ガソリンがない。苦しみを思い出して苦しみ、その苦しみをテレビの向こうがわの人たちが苦しんでいる、それを思ってまた胸が痛む。大地と建物が傷んでいるところへ、今度は大雨の予報だ。土砂災害が懸念される。
にしても、この余震の大きさ・多さはなんだろう。気象庁は断層帯の3カ所で破壊が起きているのではないか、とみている。今まで経験したことのない状況が続いているらしい。
(と、ここまで書いたところで消防車がサイレンを鳴らして家の前を通った。ン? サイレンがやんだぞ。2階の物干し場から見ると、すぐ近所で赤色灯が回っている。火も煙も上がっていない。外付け風呂がまのトラブルでお湯がわかず、周辺にガス臭が広がった、そのうち風呂がまから煙が上がった、ということらしかった。深夜11時前、消防車が次々にサイレンを鳴らして到着した)
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