2016年4月6日水曜日

ガン・カモ調査2016

 日本野鳥の会いわき支部の前事務局長氏から、支部報「かもめ」をいただいた。全国一斉に行われた1月中旬恒例のガン・カモ調査結果が別刷りで同封されている。
報告文を読んで「半分びっくり、半分やっぱり」だった。ガン・カモ類の総数は3808羽、去年(2015年)は6959羽、おととしは6386羽。去年より「大幅に減少した。これは山野の鳥と同様に温暖化の影響と思われる」。

「年末は沢山のカモ類が飛来したが、その後の気温上昇により周辺地域に分散したようだ。特にマガモ、クロガモの減少は著しいものとなった」。マガモは去年1561羽が776羽に、クロガモは2606羽が750羽に激減した。

 ガン・カモの象徴は何といっても大型水鳥のコハクチョウだ。いわきの主な越冬地は南部・鮫川の沼部、北部・夏井川の平窪(平)・三島(小川)・塩(平)の4カ所。野鳥の会のカウント数は沼部80羽、平窪167羽、三島79羽、塩171羽の計503羽。去年の668羽、おととしの704羽に比べると、たしかに少ない。

 今からおよそ30年前の昭和56年秋~59年秋の3年間、鮫川流域で仕事をした。冬にはよく沼部へ出かけてコハクチョウを観察した。今は生活圏の夏井川でたびたびコハクチョウに対面している=写真(小川町三島、2015年10月16日)。

今シーズンは秋の10月16日に平窪へ飛来し、3月第2週の末には塩から姿を消した。震災があった年、川を遡上した津波に驚いて飛び立ったが、それと同じくらいに早い北帰行だ。数も驚くほどではなかった。暖冬で植物の開花が早まり、滝も少ししか凍らなかった。冬鳥もそれほど南下せずにすんだのか。いいんだか、悪いんだか。

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