2019年4月20日土曜日

庭の春を食べる

4月下旬になると、庭のミョウガが芽を出す。その芽が10センチほどに伸びたころ(5月の連休明けだが)、カットして食べる。「ミョウガタケ」という。庭の春の味だ。
  ミョウガタケだけではない。夏井川渓谷の隠居の庭からカエデの実生かなにかを掘り取り、ポット苗にして余った土を庭に捨てたら、キノコのアミガサタケの胞子が根づいて菌糸を形成したらしい。ミョウガタケと前後してアミガサタケが現れた。これも春の味だ。

そういうわけで、このごろは渓谷の隠居の庭だけでなく、平地のわが家の庭でもアミガサタケの有無をチェックする。

庭にはイカリソウが咲いている。チューリップもつぼみを膨らませてきた。モグラ塚があちこちにできている。アミガサタケは? まだだが、毎年出るとは限らない。

近所の義伯父の家にも春の土の味がある。セリ、ノビル(方言名ノノヒョロ)。カミサンがきのう(4月19日)、それらを採った。「毒ゼリではないよね」。見ると、食べられるセリにまちがいない。

ノビルを水洗いし、葉も刻んで、味噌を添えた=写真。酒のつまみである。鱗茎が小さいので、本来の辛みはない。でも、まあ春の味にはちがいない、と言い聞かせながら食べた。

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