2019年4月6日土曜日

朝ドラの始まりは歌とアニメ

 朝ドラのオープニングががらりと変わった。主人公はやがてアニメーターとなる女の子。北海道・十勝地方が舞台だ(一度、帯広へ行ったことがある。豚丼=ぶたどん=がうまかった)
アニメに併せて主題歌が流れる。――シラカバ林の中に女の子が座っている。鳥が現れる。女の子が立ち上がって鳥をつかまえようとする。そこへエゾシカとヒグマの子が現れ、キタキツネとエゾリスも加わる。ひとりと4ひきがシラカバの林を出ると、北海道の大地が広がっている。林の中を川が流れている。丸太橋を渡る。斜面に移動して大地を眺めながら、タンポポの綿毛を飛ばす。綿毛が白い鳥に変わる――。

 放送開始から4日間は漫然とこのアニメを見ていたが、シラカバ林に触発されて、もしかしたらベニテングタケがどこかにあるかも――5日目のきのう(4月5日)、最初からオープニングの動画を注意して見たら、あった。シラカバの木の根元に2本=写真。ただし、傘には白い点々がない。雨が降って流されたか。

ベニテングタケは毒キノコだが、シラカバとは共生関係にある。シラカバの根とベニテングタケの菌糸がからみあい、互いに必要な栄養をやりとりしながら生長する。欧米ではキノコの代表みたいに愛されている。絵本やグッズにもよく登場する。

いわきではどうか。いつも山へ行くと、気になるキノコの一つだ。10年ほど前に刊行された故奈良俊彦さん(いわき)の『阿武隈のきのこ』(阿武隈の森に親しむ会)には、場所は明かされていないがベニテングタケの写真が載っている。

奈良さん自身、阿武隈では見つけることが不可能だろうと思っていたそうだが、「偶然にも憧れのベニテングタケが目の前に現われたものであるから、大感激をしてしまった」。北方系のキノコだ。私も実際に生えているところを見たら興奮するにちがいない。

去年(2018年)の5月初め、田村市常葉町の実家へ行くのに阿武隈高地を縦断する国道399号を利用した。
                   
 いわき市小川町から双葉郡川内村へ抜ける手前、標高700メートルほどの十文字まで右に左に曲がりながら駆け上ったあとは、小盆地に向かってまた右に左に曲がりながら下る。すり鉢の底が小川の中戸渡(とわだ)地区。そこでも標高は500メートルある。旧戸渡分校の建物が残っている。

 旧分校の校庭には、皇太子殿下(現天皇陛下)から贈られたメタセコイアが3本。そして、分校と道路をはさんだ南側には、シラカバが少し間隔を置いて2本と4本あった。シラカバはいわきの平地にはない。三和町の芝山(標高819メートル)の頂上近くにシラカバ林があるが、天然林かどうかは、私にはわからない。戸渡にシラカバがある以上はベニテングタケも、と考えてもおかしくはない。
                   
 2016年の8月、サハリン(樺太)を旅した。東海岸の道路沿いにはシラカバが生えていた。そこにもベニテングタケが生えるのではないか――。朝ドラの動画を見ながら、戸渡、サハリンまで妄想が広がった。

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