それに刺激されて、きのう(4月2日)、隠居へ出かけた。奥山はまだだが、隠居の対岸は点々とピンク色に染まっていた=写真。今度の週末には見ごろになるだろう。
3月25日の拙ブログにも書いたが、アカヤシオは今年(2019年)、例年より開花が早かった。渓谷でアカヤシオが咲き出すと、平の平地のソメイヨシノも咲き出す。ソメイヨシノもやはり開花が早かった。
とはいえ、微妙な差異を感じないでもなかった。アカヤシオがソメイヨシノより開花が早かったのだ。暖冬が続けば、ソメイヨシノよりはやや早く咲く街路樹のハクモクレンと比較するようになるのかもしれない。
木の芽もふいてきた。渓谷を縫う県道小野四倉線の谷側では、カエデの新葉が赤く染まって開きかけていた。
風は冬に逆戻りしたかのように冷たかった。隠居の庭に生ごみを埋めたあと、アカヤシオの写真を撮ったり、シダレザクラの樹下に出るアミガサタケをチェックしたりしていたら、鼻水が出た。
アミガサタケは4月下旬にならないと出ない。そのためにも「4月2日、アミガサタケの姿はなし」とメモをしておく。対岸の「木守の滝」は、今年は氷結具合がよろしくなかった。しぶき氷をかち割って冷凍庫に保存し、夏に“氷室(ひむろ)開き”をするのだが、今年はそれができない。そのことも記録しておく。身近な定点の観測記録が気象変動を読み解くデータになる、と私は思っている。
しかし、こう寒くては、長居はできない。30分もいないで隠居から車を出すと、隣の錦展望台に車が1台止まり、若いカップルが広場の真ん中に立ってアカヤシオを眺めはじめた。彼らも早々と退散したのではないか。
春の天気はあなどれない。渓谷が雪に見舞われることもありうる。4月いっぱいはスタッドレスタイヤのままでいる。
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