2019年6月20日木曜日

「忘れないことが大切」

日本海側の新潟県下越地方で震度6強、山形県庄内地方では6弱――。おととい(6月18日)の夜、いわきでも時計の振り子のように家が揺れた。すぐテレビを付ける。能登半島(石川県)や佐渡島を含む新潟県、山形県に津波注意報が出された=写真下。
 新潟にはカミサンの甥っ子が住んでいる。家は、家族は? 一夜明けたきのう、フェイスブックで甥の奥さんに連絡し、無事を確認した。山形県鶴岡市にある彼女の実家も大丈夫だったという。

津波被害は幸いなかったようだが、屋根のグシや瓦が落ちるなどの建物被害が相次ぎ、5県で計30人(NHKは28人)が重軽傷を負った。

テレビを見ているうちに東日本大震災の記憶がよみがえった。あのとき、いわきは震度6弱。さらに、1カ月後の4月11、12日にも6弱の直下型地震に襲われる。家の中が惨憺たる状態になった。1軒1軒が大変な状態になっていることだろう。

震災の初期対応は、どこでもいつでも同じだ。電気・水道・ガス・交通その他、ライフラインが寸断される。まずは水とトイレとブルーシート、壊れた物の後片づけだ。落ち着いたら墓石の修復も……。被災地から遠く離れた一市民としては、先の体験を教訓に復旧を見守るしかない。
 先日届いたシャプラニール=市民による海外協力の会の会報「南の風」に、今年(2019年)のいわきツアーのレポートが載っている。タイトルは「忘れないことが大切」=写真上。今度の地震にもこの言葉が当てはまる。

 いわきツアーレポートの前文。「シャプラニールが2011年から5年間、復興支援活動を行った福島県いわき市。活動は終了しましたが、つながりを持ち続け、いわきの復興の状況を知るために毎年行っている『みんなでいわき!』。今年は震災から丸8年が経(た)とうとしていた2019年3月9日、10日の1泊2日で実施しました」

 ツアーは、農作業体験・原発事故による避難指示が解除された双葉郡富岡町の訪問・「常磐もの」として評価されてきたいわきの海産物の買い物を組み合わせた内容だった。いわき駅集合・解散で、主に首都圏、遠くは大阪府、北は宮城県から計15人が参加した。夜は元現地スタッフや私ら夫婦も参加して懇親会が開かれた。リピーターが多いので、親戚に会うような感覚で“再会”した。

解散前の振り返りでは「震災を忘れないことが大切。人の輪、人のつながりをつなげていきたい」「生の声を聴くことの大切さを感じた。8年間さまざまな思いを胸に生きてきたのだということがわかった」「原発の電気は関東の人が使ってるんですよ、という(富岡町の)田中さんの言葉にハッとさせられた」といった感想が寄せられた。

同ツアーは「毎年、少しずつテーマや内容を変えながら続けて」おり、「震災から10年目を迎えるまでは続けたい」という。ありがたいことである。

ところで、三度の6弱に肝を冷やし、度重なる余震を体験したためか、今では揺れで震度のレベルと被害の程度を推し量るようになった。一昨夜は4、茨城県北部が震源の17日朝8時の地震は3――気象庁の発表通りの体感震度だった。これも体験がもたらした教訓の一つにはちがいない。新潟・山形の被害度もそうして類推したのだった。

0 件のコメント: