2019年6月2日日曜日

蛹を狙う寄生バチ

 朝、庭に出て歯を磨いていたら、台所の雨戸の上の溝で円を描くように震えているものがある。ヒオドシチョウの蛹だ。蛹は長さ2センチちょっと。それに3~4ミリの黒い虫=写真=が接近し、ブンブンやっている。虫を振り払うためのプルプルらしかった。
 玄関の前の若木に黒っぽいヒオドシチョウの幼虫がぶら下がり、あっという間に灰色の蛹になった、という話を前に書いた。台所の軒下の空き箱や雨戸の下の溝にも同じ幼虫が5匹ほどいた。この5匹はどこへ消えたのかと思っていたら、4匹が雨戸の溝で蛹になっていた。残る1匹もどこかで蛹になっていることだろう。

 虫たちはすべて卵から孵り、蛹になって羽化するわけではない。天敵にやられたり、病気になったりして命を落とすものもいる――と、知ったような書き方をするが、蛹そのものを見たのは今回が初めてだ。その蛹にまとわりつく黒い虫も当然、見たことはない。

黒い虫は何なのか。撮影データを拡大すると、脚の節が黄色っぽい。いろいろ見当をつけて検索したが、簡単にはわからなかった。

「コバエ 脚が黄色い」では、それらしい画像に出合わなかった。2日目、「寄生バチ」で探すと、ようやくヒットした。ハエヤドリアシブトコバチ、とあった。さらに裏付けをとるために「コバチ」で検索する。キアシブトコバチもよく似ている。ガの蛹などに寄生するコバチの一種とあった。

感触ではキアシブトに近い。が、素人だからハエヤドリかキアシブトかはしぼらない。いや、しぼれない。2日がかりでやっとそれらしいものに近づいた、ということで、ひとまず納得する。

蛹が寄生バチに卵を産み付けられたらどうなるか。ハチの方が早く孵って、本体のチョウの体を食い尽くして、蛹に穴を開けて出てくることになる。穴の開いた蛹の写真がネットにアップされていた。毎日、蛹を見ていれば変化がわかるだろう。

虫と虫、あるいは花や鳥だけでなく、虫と人との関係も含めて、庭は小さないきものたちのワンダーランドだ。

おととい(5月31日)朝、窓や戸を開け放した茶の間で、今年(2019年)初めて蚊に刺された。平年は5月20日だから、かなり遅い。きのう夕方は、庭の柿の木でウグイスがさえずったり、「ケキョケキョ」の谷渡りを続けたりした。カミサンが「ケキョケキョ」に「あれ、何?」というくらい、長い滞留だった。あと1カ月もすれば庭ではセミたちの羽化が始まる。

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