2019年9月18日水曜日

ふとんを干す

 去年(2018年)の手帳を見ると、9月16~17日、夏井川渓谷の隠居でミニ同級会を開いている。“学生飲み”をして足を取られ、座卓の角に胸をぶつけてろっ骨を1本折った。全治50日。骨がつながるまでアルコールを自粛し、病院で処方された胸バンドの世話になった。
 今年も9月最終の土~日曜日、隠居でミニ同級会を開く。去年より2人多い8人が参加する。ろっ骨骨折1周年、去年の二の舞は避けないと……。

 ふとんは押入に入ったままだ。月遅れ盆に息子が大学時代の仲間と泊まった。ミニ同級会を加えると、ふとんを使うのは多くて年に3~4回。「ネズミがふとんのカバーをかじっていた」と息子がいう。押入の天井か床にノネズミの出入りできるすきまがあるらしい。

 渓谷は空中湿度が高い。ふだんは戸を閉めているので、長梅雨には廊下などにカビが生える。押入のふとんも湿ってかび臭くなる。で、10日前の日曜日(9月8日)に殺菌を兼ねてふとんを干した=写真。カバーは持ち帰り、洗濯した。

 ミニ同級会(隠居の名にちなんで「無量庵のつどい」)は、10年前(2009年)のゴールデンウイークに始まった。前年秋、夏井川渓谷の旅館で同級会を開いた際、「今度は海の魚を食べたい」という人間がいた。初ガツオがいわきの港に揚がる時期に食べる会を開いた。

酔っていい気分になったところで、スウェーデンにいる同級生に国際電話をし、秋に彼の病気見舞いと還暦を記念して北欧を旅行した。同級生はそれから8年後の一昨年(2017年)に亡くなった。

 以後、原発震災をはさんで、同級生による「海外修学旅行」が続く。もっとも、私は一昨年から不参加が続いている。

 先日、わが家の資料を整理していたら、9年前(2010年)の「紅葉を愛でる会」のレシピが出てきた。ホウレンソウ鍋がメーンだった。それに、原発震災前だったのでコウタケご飯を炊き、三春ネギとジャガイモの味噌汁をつくった。白菜漬けも出した。生死の境をさまよった同級生の「入院診療計画書」も出てきた。

 還暦から古希へ――。江戸期の俳人(尾張藩士)横井也有(1702~83年)の狂歌「手はふるう足はよろつく歯は抜ける耳は聞こえず目はうとくなる」のどれかを自覚するようになった。白内障の手術をした同級生がいる。今回はその報告がある。

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