2020年2月18日火曜日

梅前線は足踏み状態?

 いわきの平地の白梅が満開になった。旧小名浜測候所の標本木が、先週木曜日(2月13日)に開花したと、小名浜まちづくり市民会議が発表した。平年より6日、去年(2019年)より12日早いそうだ。
 毎年、夏井川流域のうち、平地の市道・国道399号沿いから渓谷の県道小野四倉線沿いまでの「梅前線」をチェックしている。

日曜日(2月16日)の朝、時折、小雨がぱらつく曇天下を渓谷の隠居へ向かった。1月25日以来3週間ぶりなので、梅前線はさぞかし渓谷まで、と思いながら進んだが……。

平地の平・上神谷の白梅満開。扇状地のはじまり、小川町・空木(くうぎ)の紅梅・白梅満開。やや高台(段丘)、同・高崎の白梅満開=写真上。その先は渓谷だが、江田~椚平~牛小川と白梅には気づかなかった。

極寒期まで暖冬で経過した。2月も少し入ってから寒くなった。これが影響して、梅前線は小川・高崎あたりで足踏みしているのだろうか。

3年前(2017年)の拙ブログを見ると、2月19日には椚平に梅前線が到着していた。その上流の小集落、牛小川の隠居でも梅が1、2輪咲き出していた。それに比べたら、今年は意外と歩みが遅い。
 道路沿いの隠居の白梅はまだつぼみ。それも小さい。ついでにそばの木たちを見たら、斜めになっている木の幹に直径1センチ強の黒い粒々が生えていた=写真上。キノコ図鑑で確かめると、クロコブタケらしい。シイタケの害菌とある。クロサイワイタケ目クロサイワイタケ科に属する。枯れ幹に夏~秋、発生する。漢字では「黒瘤茸」。クロサイワイタケという言葉には引かれるが、漢字は不明らしい。黒幸茸?

クロコブタケを含めてさまざまな胞子が谷間を行き交っている。菌の寝床になったからには、これからどう変化するか、梅ほかの花前線とともに見てやろうと思う。「沈黙の春」を著したアメリカの生物学者、レイチェル・カーソンのいう「センス・オブ・ワンダー」(不思議さに目を見張る感性)だ。

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