日曜日(2月16日)の朝、時折、小雨がぱらつく曇天下を渓谷の隠居へ向かった。1月25日以来3週間ぶりなので、梅前線はさぞかし渓谷まで、と思いながら進んだが……。
平地の平・上神谷の白梅満開。扇状地のはじまり、小川町・空木(くうぎ)の紅梅・白梅満開。やや高台(段丘)、同・高崎の白梅満開=写真上。その先は渓谷だが、江田~椚平~牛小川と白梅には気づかなかった。
極寒期まで暖冬で経過した。2月も少し入ってから寒くなった。これが影響して、梅前線は小川・高崎あたりで足踏みしているのだろうか。
3年前(2017年)の拙ブログを見ると、2月19日には椚平に梅前線が到着していた。その上流の小集落、牛小川の隠居でも梅が1、2輪咲き出していた。それに比べたら、今年は意外と歩みが遅い。
道路沿いの隠居の白梅はまだつぼみ。それも小さい。ついでにそばの木たちを見たら、斜めになっている木の幹に直径1センチ強の黒い粒々が生えていた=写真上。キノコ図鑑で確かめると、クロコブタケらしい。シイタケの害菌とある。クロサイワイタケ目クロサイワイタケ科に属する。枯れ幹に夏~秋、発生する。漢字では「黒瘤茸」。クロサイワイタケという言葉には引かれるが、漢字は不明らしい。黒幸茸?
クロコブタケを含めてさまざまな胞子が谷間を行き交っている。菌の寝床になったからには、これからどう変化するか、梅ほかの花前線とともに見てやろうと思う。「沈黙の春」を著したアメリカの生物学者、レイチェル・カーソンのいう「センス・オブ・ワンダー」(不思議さに目を見張る感性)だ。
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