2021年9月28日火曜日

持って来る人/持って行く人

        
 日曜日(9月26日)の夕方、帰宅すると、玄関わきに青ジソが置いてあった。2株だがいっぱい枝分かれして盛り上がっている。だれが持って来たのだろう。Aさんか、Bさんか。Aさんなら連絡をくれるはず。すると、Bさん?

 その日はそこへ置いたままにして、翌月曜日、朝めし前に穂ジソを摘んだ。たちまちかごいっぱいになった=写真上1。朝めし前にとりかかったのは、直前にイヤな気分になったからだ。

 週明けの月曜日早朝はやることがある。家(米屋)の前がごみ集積所になっている。燃やすごみの日なので、生ごみが外から見えるような出し方をすると、すぐカラスにつつかれる。それを防ぐためにごみネットをかける。金~日曜日は収集がない。ネットを引っ込めてわが家で保管している。

 朝の6時前後、店の雨戸を1枚開けてごみネットを出したら、また閉める。店を開けるまでには1時間以上ある。

 いつもは店から一段下の犬走りに、背もたれのない緑色のベンチが置いてある。それを避けるように、そろりそろりと雨戸に沿って移動する。

ベンチは日中、古着の入った袋の置台になる。そのベンチが消えていた。どういうことだ。カミサンが動かしたのか。家の周りを確かめたが、ベンチはどこにもない。カミサンに聞くと、「あれれ、せちがらいこと」。だれかが持って行ったのだ。

口に入った苦虫を吐き出さないと――。はさみを握って、かごに穂ジソを切り落としているうちに、体がシソの香りに包まれた。

さて、このままでは古着の袋を並べられない。カミサンがどこからか、壊れて残ったボックス型の物置の扉とプラスチック箱を引っ張り出して置台をつくった=写真上2。

物置は近所から中古品を譲り受けて使っていたもの、プラスチック箱も大熊町から避難して近所に住んでいたおじいさんからのもらい物だ。廃物利用だからカネはかからない。ベンチを持ち去った人間には腹が立つが、次の手を考えないことには前に進まない。

私も穂ジソの仕事がある。とりあえず、塩漬けにすることにした。ネットでつくり方を検索し、メモを取る。それに従って、穂を指でこそげ取る・もみ洗いをする・水を切ってごみと砂を取る・熱湯でさっとゆがく・ザルにあける――ここまでをやって、塩のまぶしと瓶詰めはカミサンに頼んだ。

穂ジソは、食卓では脇役の脇役。一瞬の香りを楽しむくらいでいいのだが、それも塩漬けになっていればこそ。ご飯や湯豆腐に散らしたり、和え物にしたりするといいかもしれない。お福分けをした知人から、てんぷらもいい、といわれたそうだ。

晩酌にそれが出てきた。塩を振って食べた。ま、終わりがうまかったので差し引きプラスとするか、そんな気分になった。

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