2021年11月1日月曜日

投票して隠居の畑へ

        
 衆院選の投・開票がきのう(10月31日)行われた。いつもは期日前投票をすませて、投票日当日はのんびり夏井川渓谷の隠居で過ごすのだが、今回は朝食前に最寄りの小学校の体育館へ行って投票した。

投票所には立会人が2人いる。9月に行われたいわき市長選では、私がその1人を務めた。

朝7時前、投票箱に何も入っていないことを有権者自身に確かめてもらって投票がスタートする。それから夜7時後の投票箱閉鎖・施錠~開票場の総合体育館へのタクシー搬送まで、ざっと12時間余の公務が続く(いわき市は締め切り時間を繰り上げており、午後6時終了のところもある)。

去年(2020年)のいわき市議選では、北隣の区長が立会人だった。北から南へとくれば、今度は西隣の区長? それとも、学校の裏山を越えたところに二つある区のどちらかの区長?――同情と激励と興味がまじりあって、当日投票を選んだ。立会人は西隣の区長だった。

市長選と違って、総選挙では小選挙区、比例代表、最高裁裁判官国民審査と投票が3回続く。

色で用紙を区別しているが、比例代表と国民審査は同時に渡される。ここで少しとまどう。それをフォローするように、今回は立会人の1人がこの二つの投票箱近くにいた。

いったん帰宅し、朝食をとったあとはゆったりした気分で小学校の前を通り、いつもの田んぼ道を利用して渓谷の隠居へ向かった。

まずは小川・三島地内の夏井川でハクチョウの様子を見る。今季初めて、150羽前後の大群が羽を休めていた。若い家族連れなどが何組か対岸でえさやりをしていた。

隠居に着けば、まずは畑仕事だ。生ごみを埋める。小白井きゅうりの支柱とテープをばらす。三春ネギのうねの草をむしる。県道と庭の境界に並ぶモミの木の根元に目をこらす。

それが終わって初めて対岸を見る。1週間前に比べると、山全体がいちだんと紅葉している。春にアカヤシオの花を咲かせる尾根を中心に、赤~黄色のグラデーションが美しい。県道沿いに生えるカエデも紅葉が始まった。

10月から11月へ――。自分で育てている昔野菜の「三春ネギ」は、11月になったら食卓にのせると決めていた。

畑仕事の最後に、小~中のネギ8本を引っこ抜いた。今季の初収穫だ。これはまず、ジャガイモとネギの味噌汁=写真(2020年2月19日撮影)=になって出る。

モミの木の根元に生えるアカモミタケも3週連続で収穫した。1週間前はけんちん汁に入れた。今回もそうする。

隠居で早い昼食をとったあとは、山を越えて三和のふれあい市場に寄り、その足で好間・榊小屋へ下り、「生木葉」の直売所でけんちん用のニンジン・里芋その他を買った。

早朝に投票をすませたおかげで、一日、心おきなくマイクロツーリズムを楽しむことができた。

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