2021年12月20日月曜日

ネギ踏み

                     
 週末に寒波が襲来した。土曜日(12月18日)は、庭の轍(わだち)にたまった水が凍った。この冬の初氷だ。日曜日はさらに氷の厚みが増した。

 金曜日、浜通りに暴風雪警報が出される。いわきの平地は雨と風が強いものの、雪になることはなかった。

山はどうか。夏井川渓谷の隠居は、標高が200メートルほどだ。その上流、川前町や田村郡小野町、対岸の三和町上三坂など、標高が500メートル前後の山間地はみぞれか雪になったかもしれない。

雪が積もったとしたら残っている可能性がある。念のために、隠居へはいつもより1時間半遅く出かけた。

平地に近い好間町榊小屋の直売所「生木葉」は、雪やアイスバーンの心配がないはず。そこで買い物をしてから、国道49号~好間中核工業団地~西小川と、夏井川の右岸域から渓谷に入った。

渓谷の道路は乾いていた。が、日陰の道端の水たまりは凍っている。隠居の近く、山側からしみ出た水でいつもぬれているところが何カ所かある。ここも日陰の1カ所がシャーベット状=写真下=になっていたが、タイヤがすべることはなかった。

さて、隠居では前に洗面所の水道管の栓を締めた。台所の温水器も、帰るときには水を抜く。これまで何度か凍結・破損を経験しているので、師走に入るとすぐそうした。日曜日の19日、真っ先にチェックする。無事だった。

あとは庭の土がどうなっているか、だ。生ごみを埋めるためにスコップを持ち出し、軽く地面を突ついたら、硬い音がする。ん!もう凍みついたのか。そのとおりだった。スコップを突き刺そうとしてもはね返される。

刈り草で少し盛り上がったところがある。そこをひっくり返してスコップを差すと簡単に入っていく。穴を掘って生ごみを埋めたあと、また土をかけて刈り草を戻した。

ネギのうねも先端部は凍っていた。少し下からスコップを入れる。そこでグイッとやり、白根を切らないようにして土を砕く。そうやって白根を取り出す。

ネギはまだ半分も収穫していない。生木葉では、ネギ畑がもみがらで覆われていた。これだ、ネギのうねに「もみがらふとん」をかけてやらないと。

ネギ苗にはとっくにもみがらを敷いた。こちらは大丈夫だろう――そう思って見たら、「あれれ」。苗床がところどころ黒く盛り上がっている=写真上。モグラだ。モグラが苗床の地下にトンネルを掘ったのだ。

前にも同じことがあった。場合によっては根が宙に浮いて枯れてしまう。それを防ぐには上から土を押し戻してトンネルをふさがないといけない。

去年(2020年)の、やはり師走。たまたまテレビで下仁田ネギの番組を見た。下仁田では「麦踏み」ならぬ「ネギ踏み」をする。これも霜柱で根が浮かないようにする防寒対策だ。

トンネルによる盛り上がりを戻し、ネギ苗の浮きを避けるために苗床のネギ踏みをした。踏みつけられるほど麦は、いやネギは強くなる。それを信じるしかない。

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