2021年12月6日月曜日

渓谷は冬の装い

                      
  きのう(12月5日)の日曜日は、雲ひとつない青空だった。が、さすがに師走、北風が冷たい。夏井川渓谷の隠居へ行って、畑に生ごみを埋め、三春ネギを収穫すると、隠居に駆け込んだ。

 11月30日から12月1日朝にかけて、「爆弾低気圧」が通過した。その影響は? 県道小野四倉線は、道端に落ち葉が吹き寄せられていた。前の週よりは多いかな、という程度で、ほかに異変は感じられなかった。

 隠居も同じだ。庭に小さな折損枝が少しあるだけだった。三春ネギの苗床は、大きな落ち葉が風で吹き飛ばされていた=写真。これは、そうあってほしいと思っていたとおりになった。

 10月10日の日曜日にネギの種をまいた。次の日曜日には発芽を確認した。その後も発芽が続いて、緑の行列ができた。

 11月に入ると、苗床にもみ殻を敷いた。ネギ苗の防寒対策だ。冬も温暖ないわきとはいえ、渓谷はやはり平地とは違う。厳寒期には大きな霜柱が立つ。

土も地表から7センチくらいまで凍る。そうなると、春先まで生ごみは埋められない。板の堆肥枠は腐ってなくなったが、まだそこに刈り草などを積んでいる。そのなかに生ごみを混ぜ込むしかない。この20年余は、冬になるとそうしてきた。

 今は落ち葉が難敵だ。わきの土手にあるクワの木から大きな枯れ葉が降ってくる。苗床がそれに覆われる。苗が日光を遮られる。日曜日に隠居へ行くたびに苗床の落ち葉さらいをする。

苗と苗の間の枯れ葉は、これは布団のようなものだから、苗の邪魔になっていない限りはそのままにしておく。

 隠居の中も冬の備えをしておかないといけない。きのうは隠居に入ると室温3度だった。氷点下になれば、台所の温水器と茶の間の奥にある洗面所の水道管が凍結・破損する。

 まずは洗面所の水道管の元栓を閉める。こちらは春まで使用中止だ。温水器は隠居を離れるときに水抜きをする。

「まだ大丈夫だろう」とタカをくくっていると、急な寒波にやられる。この四半世紀で、少なくとも3回は痛い目に遭った。

 外の仕事も、中の仕事も終えたら、あとはこたつに入ってのんびり過ごす。ラジオはかけっぱなしだ。昼前は「子ども科学電話相談」をやっている。きのうのテーマは「天文・宇宙」「科学」「天気・気象」だった。

 「クリオリの力」について質問した子がいた。解説を聞いてもよくわからない。あとで検索したら、「回転体上を運動する物体に働く慣性の力」のことだった。ラジオでは、台風の進路が曲がるのは地球の自転による、と説明していたようだった。

 ラジオを聞くともなく聞きながら本を読み、昼飯を食べ、昼寝をすると、のど自慢が終わっていた。

 急いで片付けをすませ、温水器の水を抜いて街へ戻る。カミサンのあとについて、いわき市文化センター(県高校総合文化祭写真展)と市立美術館(「サーリネンとフィンランドの美しい建築」展)を巡り、クリスマスナイトマーケットを開いている駅前の「FARO」に寄って買い物をした。

サーリネン展ではキノコのデザインがないか探したが、なかった。グッズ売り場でも尋ねたが、答えは同じ。ムーミンはあったのに、ちょっと残念。

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