2021年12月31日金曜日

年越しの準備

        
「一夜飾り」はよくない、大みそかには正月様を飾るな、といわれている。たまたま今年(2021年)の師走は28日に回覧資料の配布を終えた。年賀状の文案も考えた。

というわけで、みそかの30日午前、夏井川渓谷の隠居へ行って正月様を玄関に飾った。床の間には鏡餅を供えた。隠居へ通い続けて四半世紀、師走のうちに正月様を飾るのは初めてだ。

「歳神(としがみ)様」は、大みそかの早朝にはその家に来ているそうだ。で、前年の歳神様と元日の午前零時に引き継ぎをする。玄関の正月飾りが、そのための目印になる。

大みそか当日の飾りだと、せっかちな歳神様が来たときにはまだ目印がない。家を素通りしてしまう。だから、遅くともみそかまでには飾っておくのだ――と、これはだれの話だったか。

正月飾りのためだけに隠居へ行ったわけではない。26日の日曜日は、街で「洟をたらした神」の上映会と、映画に主演した樫山文枝さんのトークショーがあった。それを見た。急に寒気が襲来したこともあって、11日ぶりに隠居の様子を確かめることにしたのだった。

これもすっかり渓谷の年越しの風景になったようだ。渓谷の玄関口、JR磐越東線江田駅の南西、夏井川沿いにいわき市が管理するキャンプ場がある。炊事場、トイレが完備し、テントなら30張ていどは設営できる。

おととし(2019年)までは紅葉シーズンが終わると、利用者がなくて閑散としていた。ところが、コロナ禍で「3密」回避がいわれると、冬場も利用者がいる。

去年師走の日曜日(隠居へ行った6、20日)は、駐車場が満パイ状態、テントがいくつも張ってあった。それから1年。きのうのみそかもテントが三つも四つも張ってあった=写真。

日曜日朝、隠居へ行く途中で江田を通る。この2年、感染拡大でキャンプ場が閉鎖されたときを除くと、いつもテントがあった。朝早くから熱心なことと感心していたが、認識不足だった。キャンプ場だから、前日からそこにいるのだ。

さて、隠居では真っ先に台所、洗面所、風呂場をチェックする。11日前と変わったところはない。水道管は無事だった。

それを確かめてから、今年最後の土いじりをした。前より厚く土が凍っていた。三春ネギのうねを掘り起こすのに苦労する。

凍った土をほぐしてネギを収穫し、さらに掘って生ごみを埋める。今回からネギうねの跡に埋めることにした。そこならまだなんとか穴が掘れる。

ネギを掘り取り、生ごみを埋めたら、すぐ退散した。冬場は寒くてやることがない。ドクターからも寒い時期の外歩きは控えるように言われている。

そうそう、年越しの準備は正月飾りだけではない。このところ暖房用の灯油の消費が早い。みそかは朝、スタンドへ行って灯油を買った。これで正月の三が日は「灯油がない」などと慌てることもないだろう。年賀状も隠居から帰って印刷した。

 あと、足りないものは――糖分・プリン体ゼロの焼酎だ。夕方、コンビニから買ってきて、ひとまず正月を迎える準備がととのった。

0 件のコメント: