1月24日から開館時間を短縮する、という内容だった。「休館はしないんだ」。思わず念を押すと、「そうです」。別の利用者も休館しないことを確かめて、ホッとした表情になった。
コロナの第6波がいわきにも押し寄せた。新しい指標でレベル3になったため、市は24日から対策を強化する。これまでだと、公共施設は「原則休館」だったが、一定の条件を満たす施設については、一部利用制限(開館時間の短縮など)を行ったうえで開館を継続できるようにした。
20日朝の時点では、どの施設が開館・休館するかは、情報がなくてわからなかった。が、2月に「内郷学講座」の講師を頼まれていた。会場は内郷公民館だ。主催する市内郷支所から中止の連絡が入ったので、公民館は「一斉休館」を覚悟していた。
市文化センター(中央公民館)が会場のいわき地域学會の市民講座も当然、影響を受ける。1月22日の講座は大丈夫だが、2月19日は無理だろう。仮に利用制限を行って開館継続になったとしても、開催自粛の方向で検討するつもりでいた。
街から戻ってメールをチェックすると、図書館から「お知らせ」が届いていた。「市の新型コロナウイルス感染症の新指標が『レベル3』に引き上げられたことに伴い、開館は継続のうえ、開館時間の短縮を行う」
総合図書館は通常、夜9時まで開いているが、3時間短縮して6時まで、地区図書館も1時間短縮して6時までになる。わが家では移動図書館も利用している。こちらも前回までは休止だったが、今回は運行する。
図書館はこれで一件落着でも、公民館などはどうなるのか。昼食後、ネットで検索すると一覧が出てきた。
主な施設の休館は、市立公民館37館・市文化センター・生涯学習プラザ=写真。24日から「当面の間休館」では、市民講座の自粛どころではない。
美術館・草野心平記念文学館・考古資料館などは、利用制限をはかったうえで開館継続だ。第5波までのコロナ対策、とくに図書館など公共施設の一斉休館はこたえた。調べものができない、読みたい本が借りられない、というストレスがたまった。
去年(2021年)秋、ブログにこんなことを書いた。仙台市図書館の取り組みをホームページで確認し、共感を覚えた。休館は休館だが、書架への立ち入り、貸出・返却ができる。一斉休館ではなく、利用者のことを考えて風穴を開けるくらいの突破力が、いわきにあってもいい。
カミサンが運営している地域図書館(かべや文庫)も、年配の女性の利用が増えている。コロナ禍がなければ毎月、移動図書館を通じて本を取り替える。こちらも運行を再開できないものか、と。
少なくとも市の対策は前より進化した。一般の年金生活者については、同じ「巣ごもり」でも平常に近い質を保てるようになった。
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