2022年1月21日金曜日

図書館は時間短縮

 きのう(1月20日)の続き――。同日昼前、いわき駅前のラトブに入居している総合図書館から本を借りてエレベーターを待っていると、職員が後方の掲示板にポスターを張り出した。

 1月24日から開館時間を短縮する、という内容だった。「休館はしないんだ」。思わず念を押すと、「そうです」。別の利用者も休館しないことを確かめて、ホッとした表情になった。

 コロナの第6波がいわきにも押し寄せた。新しい指標でレベル3になったため、市は24日から対策を強化する。これまでだと、公共施設は「原則休館」だったが、一定の条件を満たす施設については、一部利用制限(開館時間の短縮など)を行ったうえで開館を継続できるようにした。

20日朝の時点では、どの施設が開館・休館するかは、情報がなくてわからなかった。が、2月に「内郷学講座」の講師を頼まれていた。会場は内郷公民館だ。主催する市内郷支所から中止の連絡が入ったので、公民館は「一斉休館」を覚悟していた。

市文化センター(中央公民館)が会場のいわき地域学會の市民講座も当然、影響を受ける。1月22日の講座は大丈夫だが、2月19日は無理だろう。仮に利用制限を行って開館継続になったとしても、開催自粛の方向で検討するつもりでいた。

街から戻ってメールをチェックすると、図書館から「お知らせ」が届いていた。「市の新型コロナウイルス感染症の新指標が『レベル3』に引き上げられたことに伴い、開館は継続のうえ、開館時間の短縮を行う」

総合図書館は通常、夜9時まで開いているが、3時間短縮して6時まで、地区図書館も1時間短縮して6時までになる。わが家では移動図書館も利用している。こちらも前回までは休止だったが、今回は運行する。

図書館はこれで一件落着でも、公民館などはどうなるのか。昼食後、ネットで検索すると一覧が出てきた。

 主な施設の休館は、市立公民館37館・市文化センター・生涯学習プラザ=写真。24日から「当面の間休館」では、市民講座の自粛どころではない。

 美術館・草野心平記念文学館・考古資料館などは、利用制限をはかったうえで開館継続だ。第5波までのコロナ対策、とくに図書館など公共施設の一斉休館はこたえた。調べものができない、読みたい本が借りられない、というストレスがたまった。

去年(2021年)秋、ブログにこんなことを書いた。仙台市図書館の取り組みをホームページで確認し、共感を覚えた。休館は休館だが、書架への立ち入り、貸出・返却ができる。一斉休館ではなく、利用者のことを考えて風穴を開けるくらいの突破力が、いわきにあってもいい。

カミサンが運営している地域図書館(かべや文庫)も、年配の女性の利用が増えている。コロナ禍がなければ毎月、移動図書館を通じて本を取り替える。こちらも運行を再開できないものか、と。

  少なくとも市の対策は前より進化した。一般の年金生活者については、同じ「巣ごもり」でも平常に近い質を保てるようになった。 

0 件のコメント: