福島県でも1月27日、「まん延防止等重点措置」が適用された。期間は2月20日までで、いわきなど5市が対象自治体だったが、きょう(1月30日)からは県内すべての市町村に拡大された。それほど感染者が急増しているわけだ。
いわきのコロナ関連情報は絶えず新聞・テレビ、ネットで確かめる。記事のもとになった市長の会見資料にも当たる。
市からも直接、防災メールサービスで「まん延防止」適用の連絡がきた=写真。こういうサービスは、心理的に問題をジブンゴト化する効果がある。
公共施設の利用制限や市主催イベント等の自粛など、「感染拡大防止一斉行動」を実施している。市民、事業者も感染リスクの高い行動は控えるなど対策を徹底し、感染拡大防止に協力を、というものだった。
なかに「『オミクロン株は重症化リスクが低いので安心だ』というのは、間違ったメッセージです。重症化しないわけではありません」とあった。これが防災メールの言いたいところだろう。
けさの県紙はオミクロン株に感染した疑いのある高齢者が2人死亡したことを1面トップで伝えている。
オミクロン株は、感染力は強いが、軽症で済む――SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のツイッターやフェイスブックに、ときどきそんな情報がアップされる。結果がどうなるかはともかく、現状では悲観もしないが楽観もしない。
まず、若くはないということがある。いろいろ薬を飲んでいる。基礎疾患のある年寄りだから、感染すれば重症化しやすい。
若い人は軽症で済む率が高いかもしれないが、それを一般化して高齢者も軽症で済む、と勝手に思い込まない。「軽症化」を自分の行動の言い訳にしない――そう自分に言い聞かせている。
人は年齢、あるいは職業などによって見える風景が違う。オミクロン株を風邪の延長でとらえる人もいるが、私はそこまでは踏み込めない。
かといって、過度な警戒はしない。ふだんは家で本を読んだり、調べものをしたりして過ごしている。「巣ごもり」が基本の年金生活者だから、外出自粛をいわれてもそれほど苦にはならない。
とはいえ、人は社会とつながって生きている。区内会や市民団体など、所属しているコミュニティがある。市民団体が2月に予定していた行事はすべて中止になった。これはこたえた。
感染防止一斉行動では、すべての飲食店に営業時間短縮を要請し、市民にも5人以上での会食を自粛するよう求めている。2カ月に1回のペースで宅飲みの集まりに参加していたが、これも第6波が収まるまでは自粛ということになる。
行事は中止か延期。人に会うこともなくなった。外出機会が減って巣ごもりを徹底していたら……。年寄りは車の運転技術が衰えた、人と会うのがおっくうになった、というふうになりかねない。
だからこそ、図書館へ本を借りに行く、堤防でハクチョウをウオッチングする、日曜日には渓谷へ行く、といったことを続けながら、第6波の山が越えるのを待つ。外気に身をさらすことも大切だ。
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