2022年1月27日木曜日

今年の“初ガツオ”

                      
 日曜日の夜は刺し身と決めている。1月23日にいつもの魚屋へ行くと、「カツオがあります」。「おっ、“初ガツオ”だね」。店主は最初「えっ!」という表情をしたが、すぐニッコリして応じた。「そうですね」

 初日の出や初詣、初縁日といったように、その年最初の行事や自然現象には「初」が付く。それと同じで、1月下旬に早くも今年(2022年)最初のカツ刺しを食べた=写真上1。

ちょっと前にも書いたが、この冬は師走に入っても市場に生ガツオが入荷した。カツオがなかったのは12月19日だけで、そのときには白身の魚の盛り合わせにした。

年が改まった1月は9、16日とメジマグロを食べた。カツオがなくてメジがあれば、店主は黙ってそれを刺し身にする。

拙ブログによれば、「メジマグロですが」といわれて、初めてメジ刺しを口にしたのは震災前の冬だった。

マグロの赤い刺し身はほとんど食べない。が、冬、たまたま入荷したピンク色の「メジ刺し」を口にしたら、“トロガツオ”に引けを取らないうまさだった。カツオの次にメジが好きになった。

メジをつついていると、いつも遠い日の記憶がよみがえる。若いころ、正月になると1年先輩の家に飲みに行った。そのとき出てきたごちそうがピンク色の「マグロの刺し身」だった。今思うと、メジだったのだ。

そのころはホンマグロの子どもをメジマグロという、なんてことも知らずに、ただ「うまい、うまい」と言って食べていた。

1月はだからメジでもかまわない、そんなつもりで行ったら、“初ガツオ”があった。高知産だという。メジはわさび醤油で、カツオはやはりわさびも混ぜたにんにく醤油で食べる。ニンニクのかけらが大きかったので、すりおろすと量が多い。舌がヒリヒリした。

例年は2月3日(2018年)、同7日(2016年)と、立春前後に最初のカツ刺しを口にしていたのだが、去年(2021年)は今年より早い1月17日だった。この調子だと、1年中カツ刺しが食べられるようになる?

刺し身の上には一片のナンテンの葉、あるいはパセリが彩りに添えられる。パセリは、義弟も私も嫌いではない。早いもの勝ちだ。

ある日、カミサンとハウス園芸直売所へ行ったとき、パセリのポット苗を買った。一つは家の台所の軒下に、もう一つは夏井川渓谷の隠居の玄関わきに定植した。

軒下のパセリは勢いがいい=写真上2。あまり手をかけなくても増えるというので、私のような人間には向いている。

先日はてんぷらになって出た。口直しには欠かせない。胸の内にも、そこにパセリがある、いつでも摘める、という安心感が根づいた。

0 件のコメント: