2022年1月9日日曜日

大人になった“孫”たち

                                
 生まれた時から知っている、孫のような姉妹がいる(以下、“孫”と表記)。下の“孫”が今年(2022年)、成人式を迎えた。

 式には出ないが、振袖姿で記念の写真を撮った。その足で母親とわが家へやって来た。“孫”の晴れ姿である。2歳上の“孫”のときと同じように後ろ姿をアップする=写真。

 男の孫もいる。今年、15歳と13歳になる。女の“孫”はまだ22歳と20歳。小さいころは姉妹が兄弟の面倒をみることもあった。しかし、学校へ行くようになればそれぞれに用事ができる。孫たちが一緒になることもなくなった。

 上の“孫”は春に大学を卒業して就職する。下の“孫”は2年前、大学に入学した。コロナ禍下での就職活動、オンライン授業……。この11年を振り返っても、一時、原発避難を余儀なくされ、令和元年東日本台風では自宅が床上浸水に見舞われた。

 だれもが「困難な時代」を生きている。が、孫たちはさらに長く気候変動問題と向き合わなければいけない。

 便利で快適な暮らしを享受していた先行世代のツケを若い世代が払う――ときどき、そんな思いになる。という話はひとまずおいといて、ブログから下の“孫”の成長を振り返ってみた。

下の“孫”は絵をかくのが好きだ(それで美術大学に入った)。「タカじいの顔をかいてよ」と促すと、「かけない。だって、おでこツルツルだもの」(7歳)

夏井川渓谷の隠居で晩酌を始めると、電話が鳴った。上の“孫”だった。あとで下の“孫”が出る。「もう酒を飲み過ぎてんでしょ。飲み過ぎると頭がばかになるよ。戸を開けていると蚊が入って来るよ」(同)

中1と小5の“孫”が「父(ジジ)の日」イラスト応援メッセージを持って来た。「いっしょにハゲ毛(もう)!」は下の“孫”、「いっしょにはげもう」は上の“孫”(11歳)

・中1の“孫”は読書感想文に行き詰まっていた。いろいろ話したら、即興で4コマ漫画をかいてくれた(13歳)

 下の“孫”が晴れ姿を披露した翌々日、今度は上の“孫”がハンドルキーパーになって母親とやって来た。もう普通に時事談議ができる。

テレビ欄に「オミ株」とあった。「若い人は何でもかんでも略してしまう」。私が「オミ株」というと、“孫”が「尾身株?」と反応した。そうか、オミクロン株の「オミ」は尾身茂会長の「尾身」でもあるな。どうってことのないネタだが、こちらの視野が広がる会話はおもしろい。

あとで下の“孫”が中1のときに描いた4コマ漫画を見た。「読書感想文のアドバイスを」で始まりながら、話は脱線して「人生は旅なんだよ」「?」となり、最後は「空間の旅もあれば、時間の旅もある」「深い」で終わる。

このとき、下の“孫”は文章も書く「イラストライター」になったらいいのに、と思ったのだった。その気持ちは今も変わらない。

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