2022年1月22日土曜日

久しぶりの対面

                     
 この前の日曜日(1月16日)は、夏井川渓谷の隠居へ行く時間がずれこんだ。いつもは朝9時前に家を出る。それが10時半になった。

 未明に津波注意報が発表された。それに引っ張られて、ネットで情報を探っているうちに時間がたった。それがひとつ。

 もうひとつは、前週の木曜日(1月13日)に雪雲が山を覆っていたこと。雪が降ったとしても、その後の晴天で道路は乾いただろう。しかし、日陰に雪が残っていないとも限らない。早い時間に渓谷へ行くのがはばかられた。

 結果からいえば、隠居まではもちろん、上流のJR磐越東線川前駅周辺まではなんの問題もなかった。その先は行っていないのでわからない。

 この日朝、小川・三島に残留したコハクチョウ「エレン」にえさをやっている「白鳥おばさん」のSさんから電話がかかってきた。

「Mさんのところに古米7袋が届いた。ハクチョウのえさが不足している時期なのでありがたいと言っていた」

Mさんとは、三島の夏井川のそばに住んでいて、冬場、飛来したハクチョウにえさをやっている「白鳥おじさん」のことだ。

 正月に入って間もなく、野鳥の会のTさんから私に電話がかかってきた。野鳥の会に古米提供の話がきた、三島でえさをやっている人にどうだろう、連絡がとれないか。Sさんに連絡して、Mさんの電話番号を聞いてTさんに伝えた。

 すると、ほどなくTさんからMさんに届けることになった、という連絡が入った。白鳥おばさんからの電話は、いわばその「続報」だ。Mさんからのお礼の意味もあるようだった。

 それから1時間半後、三島のハクチョウたちを視野に入れながら進むと、国道399号のガードレールからえさをやっているSさんがいた。ここは新年のあいさつを兼ねて情報を交換しないと――。

 じかに会うのは何カ月ぶりだろう。確か8月下旬に顔を合わせて以来だ。ハクチョウたちが大挙飛来してからは、エレンがどこにいるか、さっぱりわからなくなった。

 Sさんが、そこにいるのがエレンと眼下のハクチョウを指さす。しかし、カメラを向けているうちに、どれがどれだかわからなくなった。このなかの1羽がエレンということになる=写真。

 電話を介してかかわった古米の話に決着がついたうえに、エレンとも久しぶりに対面した。爽快な気分でSさんと一緒に眼下のハクチョウとカモたちを眺めた。

Sさんは和裁の腕を持っている。カミサンとはそちらの話になった。エレンのえさ代もそこからねん出しているという。

そして、翌17日。今度はTさんからMさんに古米を届けたという電話が入った。最初は100キロという話だったが、実際には200キロだったとか。

しかも、Mさんは下流の塩~中神谷で残留ハクチョウにえさをやり続けた故馬目さんを知っていた。「白鳥おじさん」はつながっていたと、感無量の様子だった。

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