糠漬け、たたき、サラダ、塩漬け、油いため、みそ汁……。キュウリを買ったり、もらったりすると、とにかく早く調理する。キュウリは水分がいのち。大根と違って、水分が飛んだらキュウリは食べ物でなくなる、ということを、たびたび書いている。
先日、お福分けのインゲンを使った「トルコ料理」が出てきた。「インゲンのオリーブ油煮」だという=写真。
キュウリに限らない。インゲン、ネギ、ナス、ジャガイモ……。いろんなものがお福分けとして届く。カミサンもさすがに「和の料理」だけでは限界を感じていたのだろう。
移動図書館から、荻野恭子著『世界三大料理の魅惑のレシピ
改訂版家庭で作れるトルコ料理』(河出書房新社、2020年)を借りた。そこにインゲンのオリーブ油煮があった。
トルコ料理がフランス料理と中国料理とともに、世界三大料理の一つだとは知らなかった。
それはともかく、インゲンのオリーブ油煮とは――。「野菜をオリーブ油で蒸し煮にする、トルコならではの調理法。野菜だけではコクが出ないため、砂糖を少量加えて煮るのが特徴です。オスマントルコ時代から受け継がれている料理だとされますが、野菜のすばらしい煮方です」
材料は、インゲン、トマト、玉ネギ、砂糖、塩、粉とうがらし、水、オリーブ油。作り方は①インゲンの筋を取り、トマトとタマネギを粗みじんにする②鍋にオリーブ油を熱し、玉ネギとトマトをいためる③インゲンその他を加え、蓋をして約20分蒸し煮する、というものだ。
カミサンはこれに、ニンニクと醤油を加えて、「和風」にアレンジした。ピリ辛で、コクがある。辛味も包み込むオリーブ油がポイントらしい。
キュウリのトルコ料理はと、本をパラパラやると、「羊飼いのサラダ」があった。トマトとキュウリ、ピーマン、玉ネギを「さいの目」に切り、ドレッシング(レモン汁、塩、こしょう、オリーブ油)を加えてよく和(あ)える、というものだが、やはりこれもオリーブ油が決め手らしい。
カミサンが店(米屋)の一角でフェアトレード商品を扱っている。その一つがパレスチナのオリーブ油、オリーブ石鹸、ザアタル(ハーブミックス=香辛料)だ。合同会社「パレスチナ・オリーブ」(皆川万葉代表)から取り寄せる。
代表の皆川さんは仙台に住む。その皆川さんが土曜日(7月16日)、来訪した。これは、その皆川さんがロシアのウクライナ侵攻前にしていた話。
「コロナ禍の影響で、コンテナ不足、アジアの港の混雑、海上運賃の高騰が起きていると言われている一方で、日本の経済力の低下や円安も影響しているようです。つまり、コンテナの『取り負け』や、コンテナ船が日本の港へ寄らないということが起きているそうです」。今はさらに円安と物価高が進んで、いちだんと厳しい状況になっているという。
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