2022年7月23日土曜日

冬ネギ苗が直売所に

          
 日曜日(7月17日)に夏井川渓谷の隠居へ行った帰り、平窪のJAやさい館で買い物をした。入り口で「冬ネギ苗」を売っていた。

 やっぱり――。というのは、それより2週間前の土曜日(7月2日)早朝、隠居からの帰り、街で信号待ちをしたら、たまたま前の軽トラにネギが積んであって、段ボールに「冬ネギ苗1袋50本/¥500円」=写真=の紙が留めてあったからだ。

 土曜日の早朝、隠居へ出かけたのにはワケがある。朝6時前、隠居の隣人(50メートル以上離れている)から、家と道路の境に設けた柵が壊れている、車が突っ込んだようだ、という連絡が入った。すぐ様子を見に行って、とんぼ返りをした。

 隠居では、昔野菜の「三春ネギ」を栽培している。地元でつくられているネギの苗を譲り受けたのが始まりで、ネギ坊主から種を採っていのちをつないでいる。

ネギの“研究”のようなこともしている。それで偶然、軽トラのネギと文字を見て興味がわき、記録を兼ねてパチリとやったのだった。

三春ネギは名前からして、上流の田村郡から苗と種が入ってきたようだ。一方、いわきの平地では三春ネギとは違う品種が栽培されている。いろいろ話を聞いているうちに、種まきや植えつけ時期が違うこともわかった。

平地では、4月初旬種まき、7月前後植えつけ、冬に収穫が一般的なサイクルのようだ。「4月10日」種まきを守っている在来ネギの栽培農家もある。

三春ネギは、「10月10日」種まき、5月植えつけ、秋~冬に収穫――というサイクルで、田村地方では月遅れ盆のころ、曲がりネギにするために、溝を斜めに切って植え直す作業(やとい)をする。

 夏井川の下流域、なかでも平・神谷地区はネギの生産地として知られる。上流から運ばれてきた土砂が広い範囲に堆積している。砂漠生まれのネギには、川の下流の砂地は格好のゆりかごだ。

毎日堤防を散歩していたころは、植えつけや収穫、出荷準備の様子をよく目にしたものだ。

植えつけの時期になると、ネギ畑に人がいて、溝切り機を動かしている。足を止めて観察する。ん、前進ではない、後進だ。後進しながら溝を切り、土を両側にはねている。これが標準?なんて考えたものだ。

散歩をやめた今は、街へ行くと夏井川の堤防を利用して帰る。川と河川敷の自然の移り行きを見るのが目的だ。

が、堤防の内側=人間の住宅と接してある畑にはネギが多い。そのネギ畑の1年の移り行きも目に焼きつけて、自分のネギ栽培の参考にする。平地と山間地のネギの違いを理解する意味でも、平地のネギの観察は欠かせない。

平・塩地内のネギ畑は、今年(2022年)は6月末に植え付けがすんだ。そのあとに軽トラの販売用ネギ苗、やさい館のネギ苗を見た。

やさい館で売っているということは、家庭菜園用だろう。50本程度なら庭でも栽培できる。1本10円が、冬、店頭に並ぶころには50~100円になる。その分を「自産自消」するとなれば、家計にもやさしい。

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