2022年7月25日月曜日

ミンミンゼミがやっと

                     
   今年(2022年)は、梅雨が短いうえに、東北南部では観測史上初めて、6月中に明けた。と思ったら、「戻り梅雨」のような天気になった。

時折、雨に見舞われた7月22日――。午前10時過ぎに、庭の柿の木の方からミンミンゼミの初鳴きが聞こえた。午後5時過ぎには、アブラゼミが初めて鳴いた。

二度目の“梅雨明け”というより、“ほんとうの梅雨”が明けたように晴れ上がった翌23日。ミンミンゼミが正午前と午後2時過ぎごろ、また庭で鳴いた。やっとセミが鳴く時節を迎えた。

庭の柿の木を中心にしたセミの初鳴日や、蝉時雨が激しいときなどにはメモをし、ブログにアップしてきた。その様子がわかる拙ブログ(去年8月31日付)の抜粋。

――チョウやアシナガバチのほかに、セミもときどき茶の間に現れる。ある夜は、ミンミンゼミ=写真=がやって来て、電灯のひもに止まった。ミンミンゼミは茶の間で一夜を明かした。

7月から8月に暦が替わるころには、起きる前にミンミンゼミが鳴き出すこともあった。が、このごろは人間(私)の方が早起きだ。

たまたま月遅れ盆の終わりから、わが家の庭で「ミンミンミンミーン」と鳴き出す時刻をメモしてきた。それによると、8月16日・4時49分、18日・同、22日・4時45分、23日・4時44分、26日・4時53分、29日・4時44分、30日・4時54分と、5時前16~6分の間に目覚めて鳴き出している。

8月前半はメモをしなかったので、昔の記録を参考にすると。2018年8月初旬。未明の4時過ぎには「ミンミンミンミーン」と鳴き出すのだが、4日は寝坊したのか5時2分だった。4時20分のヒヨドリに後れを取った。

2019年8月10日には早朝4時35分にミンミンゼミが鳴き出した。夕方にはアブラゼミのジリジリジリジリと二重奏になった。

ミンミンゼミが鳴き出すのは、日の出の「前」なのか、「後」なのか、それとも「同時」なのか――。

 それはともかく、今年はセミの目覚めが遅かった。「沈黙の夏」が続いた。なんで今年は出現が遅れたのだろう。それはセミに聞くしかないのだが、地面の環境がこの1年半で少し変わった。

一昨年の暮れ、後輩に頼んで庭木の剪定をした。それから2年目の夏は、どういうわけか下生えの草が地面を覆うほどに繁茂した。ミョウガの丈が初めて1メートルを超えるほどになった。

たまたまシソのこぼれ種が生えて軒先まで葉を広げた結果、茶の間への照り返しは減った。そんな環境の変化と関係しているかどうかは、むろんわからない。が、鳴き声が響くようになってホッとしている。

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