東北南部の梅雨は最短の14日間、しかも観測史上初めて、6月中に明けた。「梅雨寒」もなく、真夏のような猛暑が続いている。この異常気象が、わが暮らしの現場にも影響している。
わが家の漬物は私がつくる。冬は白菜漬け、夏は糠漬け。1年をざっと二つに分けると、そうなる。
糠床は冬場、食塩のふとんをかぶって眠っている。毎日、糠床をかき回して乳酸菌の活動をコントロールするのだが、冬は糠味噌が冷たくてかき回すのが嫌になる。で、食塩をかぶせて冬眠させる。
これまでの目安は、春の大型連休明けが糠漬け再開の時期だったが、年々早まって、今は4月中旬に糠漬けを再開する。今年(2022年)もそうだった。4月下旬には最初の糠漬けが食卓に上った=写真。
もう1年の半分が終わった。暦の上では真夏はまだ先だが、梅雨入り前後(6月中旬)から、糠床の表面にポツン、ポツンと白く産膜酵母が見られるようになった。
産膜酵母は耐塩・好気性がある。空気に触れている時間が長いと、そして気温が高いと、活発に増殖する。糠床の塩分がもともと低いところに暑い日が続いた。酵母にとっては好条件が重なった。
というわけで、食塩を追加した。同時に、庭のサンショウの若葉を摘んで混ぜ込んだ。産膜酵母には直接的な害はない。そのまま混ぜ込むが、味はだんだん古漬けのようなものになっていくというので、木の芽を入れたり、新しい糠を投入したりして、味をととのえないといけない。
気温が上がると、キュウリの漬かりも早くなる。今のところ、目安は「半日漬け」だ。夕方5時に入れたら、朝の5時に取り出す。朝5時に入れたら、夕方5時に取り出す。
それを守っているのだが、漬ける本数は1~2本ではなく、4~5本まとめて、ということが多い。
お福分けが届くようになったことも関係する。キュウリは日を追うごとに水分が飛んで、中身が白っぽくなる。こうなると、漬けてもおいしくない。
とにかく早く漬けて、パックに入れて冷蔵庫で保管しながら食べる、というやり方を続けている。義弟を加えて3人。それに合わせて1~2本漬けていたら、キュウリがダメになる。
室温はこれからさらに上がるのか。上がるとしたら、糠床を台所から北側の階段下に移さないといけない。産膜酵母の有無をはかりながら思案しているところだ。
茶の間での仕事も、もはや早朝に限られる。朝のうちに――というのは、カミサンも同じらしい。先日は脚立に上がって庭のプラムを採った。それだけで汗がにじんだ。
梅雨明け前後から室温が高めに推移し、午後には茶の間で35度を超える日が多くなった。半そで・半ズボン、そして2台の扇風機をかけても、熱はこもっている。庭からの照り返しもきつい。
7月1日付の回覧配布は早朝5時過ぎ、新聞配達並みの時間にした。対面で手渡しの役員さんだけ、朝ドラがすんでから届けた。とにかく、原稿も、家事も朝のうちに――と決めている。
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