2022年10月2日日曜日

キンモクセイの朝

        
 毎月何日か、アッシー君を務める。義弟とカミサンの病院通いが主だ。義弟にはカミサンが付き添う。

 9月も間もなく終わりという朝、病院へ行くのに庭から車を出すと、いい香りが漂ってきた。隣家の庭にあるキンモクセイの花だった=写真上1。

 今年(2022年)は残暑が厳しく、開花が遅れ気味だったそうだが、隣家のキンモクセイは例年通りに咲き出した。

「キンモクセイが咲くとマイタケが採れる」。夏井川渓谷の小集落で古老が言っていたことがある。平地では「ハクチョウ飛来のカウントダウンが始まる」だろうか。早ければ10月上旬には夏井川に渡って来る。

 小・中学校の登校時間が終わった直後の7時半。いわき市の中心市街地は出勤ラッシュの直前だ。30分後の8時になると、幹線道路は混雑する。その30分前なので、交通量は多いが、流れが滞るようなことはない。

 内郷の病院に送り届けたあとは、夏井川の堤防を戻る。新川が夏井川に合流する平・北白土の東端、通称「銀橋」(下水道管橋)をはさんだ右岸で堆積土砂の除去と護岸工事が進められている。そこにダンプカーがずらりと止まっていた=写真上2。

 間もなく8時。始業時間に合わせて“朝礼”でもやっているような感じだった。朝の早い時間だからこそ見かけた珍風景だ。

 そして、9月の最終日。またアッシー君を兼ねながら、隣の地区にある医院へ出かけた。義弟と私、3回目と同じところで4回目のコロナワクチンを接種した。

 1回目(2021年7月28日)と2回目(同年9月7日)は、かかりつけの医院で、ネットで予約をして接種した。

 義弟は、カミサンが電話で予約できるところを選んだ。3回目の予約をしたとき、便乗して、同じ日(4月30日)の同じ時間に接種した。

 それから5カ月が近づくというとき、医院から電話がかかってきた。4回目の予約をどうするかというので、今度も義弟と2人、同日同時刻にお願いする。それが9月30日の午後3時だった。

副反応はどうか。1回目は翌日から左腕を動かすと上腕部が少し重く、痛かった。2回目もその程度の副反応で終わった。3回目も同じで、3日目になると痛みも重さもほとんど感じなかった。

 4回目は「オミクロン株対応2価ワクチン」で、従来株にもオミクロン株にも対応できる。「新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性」もある。とはいえ、3日目のきょう(10月2日)も、今まで同様、上腕筋にかすかな痛みを感じる程度だ。

晩酌はその晩だけ休んだ。3回目は春の真っただ中だったので、再開初日、おかずに「きゃらぶき」が出た。フキは夏井川渓谷の隠居の庭からカミサンが摘んだ。その上には庭の木の芽(サンショウの若葉)が添えられた。

それから5カ月。秋が深まり、キンモクセイの香りのなかで、蚊取り線香をたきながら、ありあわせのものをおかずにして焼酎を飲んだ。

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